縮小辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
縮小辞 (しゅくしょうじ) は、主に名詞や形容詞につき、「小さい」「少し」といった意味を表す接辞である。接尾辞が多いが、日本語の「小(こ)」のような接頭辞もある。愛情、愛着、親近感(愛称)、または逆に軽蔑などを示す場合もある。縮小語尾、指小辞ともいう。
[編集] 縮小辞の例
- -lum, -lus, -la (cerebellum, canaliculus, foveola) (ラテン語)
- -ino, -ina (andantino), -etto, -etta (larghetto) (イタリア語)
- -ito, -ita(La Cumparsita), -cito, -cita, -ecito, -ecita (cabecita) (スペイン語)
- -chen (Mädchen), -lein (Fräulein) (ドイツ語)
- -шко, -шка (полешко, матрёшка) (ロシア語)
- -let (piglet), -kin (manikin) (英語)
- -et (エスペラント)
- -こ(べこっこ、ねこっこなど:東北方言)
アフリカの言語には縮小辞(接頭辞)のついた名詞が特別の名詞クラス(ヨーロッパ語の性のような区分)となるものもある。また、現代ギリシア語の中性名詞は、縮小辞のついた形に由来する。
[編集] 関連事項
- 接尾辞
- 増大辞