笑福亭木鶴
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笑福亭 木鶴（しょうふくてい きかく）は、上方落語の名跡。2代目以降は空き名跡となっている。なお「木鶴」の名跡には、他に林家木鶴がある。
「木鶴」の名は、3代目笑福亭松喬（後の3代目笑福亭松鶴）が、師匠の2代目松鶴と京都の寄席・招福亭（後の笑福亭）に出演していた際、師匠と不和になり師匠のみが大阪へ戻ることとなったため、「松」の字を分けて、「公」（きみ）に別れて「木」（ぼく）一人、という意味で「木鶴」を名乗り、真打を張ったことに由来する。
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[編集] 初代
初代 笑福亭木鶴（1844年 - 1909年3月30日）は、後の3代目笑福亭松鶴。本名: 武田亀太郎。享年65。
[編集] 2代目
2代目 笑福亭木鶴（1837年 - 1907年4月20日）は、本名: 岡田文里。享年70?。
初め初代桂文枝の門下で文里を名乗る。1882年頃に2代目松鶴の門下に移り、2代目木鶴を襲名。
元は役者の出と伝える。2代目・3代目笑福亭松鶴が去った後の京都・笑福亭で、40年近く真打を張る。その前歴から芝居噺や怪談噺が得意で、名人と謳われた。余興の噺家芝居でも常に主役を張り、立派な出来だったと言う。晩年は大阪に出て互楽派に入るも、間もなく死去。
役者であった為か落語家芝居（しかしばい）「絵本太功記」の光秀、「新口村」の忠兵衛、「寺子屋」の千代などの大役を演じ真打の看板遺憾なく発揮した
初代桂文我と仲が良く、その子を養子とし、自らの子と共に噺家にしたが、どちらも大成しなかったという。門下の小鶴（後に都木松）は、後に3代目三遊亭圓馬を襲名し、東西落語界を股に掛けた大立物となった。
[編集] 出典
- 『落語系圖』（月亭春松編）
- 『古今東西落語家事典』（平凡社、1989年）
- 『上方はなし』第28集「私の名について」（2代目笑福亭福圓著）
- 『ご存じ古今東西噺家紳士録』（CD-ROM、APP、2005年）
