神戸 - 高松・丸亀線
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神戸 - 高松・丸亀線(こうべ - たかまつ・まるがめせん)は、神戸市と鳴門市、東かがわ市、さぬき市、三木町、高松市、坂出市、丸亀市を結ぶ昼行高速バス路線である。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。
便名コードは、400xx。ただし、善通寺赤門前~琴平駅の運転日はコードが変わる便があるので注意が必要。
目次 |
[編集] 路線概説
神姫バスではハーバーライナー(はーばーらいなー)、四国高速バスではさぬきエクスプレス神戸(さぬきエクスプレスこうべ)、西日本JRバス、JR四国バスでは高松エクスプレス神戸号(たかまつエクスプレスこうべごう)とそれぞれ愛称がある。
本路線とほとんど重複する神戸三宮~高松・国分寺間に「高松エクスプレス」とペイントされた緑色のバスが走っているが、こちらはまったくの別会社であり、神戸フットバスという路線名で知られる競合路線である。詳しくは当該ページを参照。
高松エクスプレス京都号や大阪 - 高松・丸亀線と同じく民鉄系(神姫バス・四国高速バス)と、JR系(西日本JRバス、JR四国バス)できっぷ・回数券の共通化、予約・発券場所の共通化、時刻表の共通化を行っている。 西日本JRバス・JR四国バスに関しては、親会社の鉄道線と乗客を奪い合う構図となり、鉄道の特急より利幅の薄いバスに流れることは特にJR四国グループにとっては深刻な問題である(このことは京阪神~高知、松山方面の系統にも通ずる所があり、特急列車を多く走らせているために実際の所高知・松山方面の方が深刻な問題になっている)。
[編集] 運行会社・主な運行車種
ハーバーライナー、さぬきエクスプレス神戸
高松エクスプレス神戸号
- 西日本ジェイアールバス
- 神戸営業所が6往復を担当
- 三菱ふそうニューエアロバス、ニューエアロクィーン、日野セレガR、2代目セレガ、いすゞガーラ
- ジェイアール四国バス
- 高松支店が6往復を担当
- 三菱ふそうニューエアロバス
[編集] 停車停留所
- 三角印の向きが進行方向を示す。丸印は終着。
- 黒塗り―乗車のみ可能
- 白抜き―降車のみ可能
駅コード | 停留所名 | 三宮・新神戸行 | 高松・丸亀・琴平行 | 所在地 | 特記事項 | |
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26 | JR琴平駅 | ▼ | ○ | 香川県仲多度郡琴平町 | 不定期運行、JR四国バス・四国高速バス運行便のみ | |
27 | こんぴら温泉郷口 | ▼ | △ | |||
28 | 善通寺赤門前 | ▼ | △ | 香川県善通寺市 | ||
01 | JR丸亀駅(南口) | ▼ | ○(琴平行は△) | 香川県丸亀市 | 丸亀(琴平)発/丸亀(琴平)行きの便のみ | |
02 | 丸亀バスセンター | ▼ | △ | |||
03 | JR坂出駅(北口) | ▼ | △ | 香川県坂出市 | ||
04 | JR高松駅(高速バスターミナル) | ▼ | △ | 香川県高松市 | ||
05 | 県庁通り | ▼ | △ | |||
06 | 栗林公園前 | ▼ | △ | |||
07 | ゆめタウン高松 | ▼ | △ | |||
09 | 高松中央インターバスターミナル | ▼ | △ | |||
29 | 高速三木 | ▼ | △ | 香川県木田郡三木町 | ||
10 | 高速志度 | ▼ | △ | 香川県さぬき市 | ||
11 | 高速津田 | ▼ | △ | |||
12 | 高速大内 | ▼ | △ | 香川県東かがわ市 | ||
13 | 高速引田 | ▼ | △ | |||
14 | 鳴門西 | ▼ | △ | 徳島県鳴門市 | ||
15 | 高速舞子 | ▽ | ▲ | 兵庫県神戸市 | 下り便(高松・丸亀行き)一部通過 | |
17 | 三宮バスターミナル | ▽ | ▲ | |||
18 | 新神戸駅 | ○ | ▲ |
- 高速舞子は一部の下り便は停車しないので注意が必要。
- 神姫バスの運行便があるものの神姫三ノ宮バスターミナルでの客扱いを行わない(全便ミント神戸の高速バスターミナルでの客扱いとなる)。
- 土日祝日などは四国高速バス、JR四国バスが運行する2往復のみ琴平駅発着となる。ゆめタウン高松(最寄り駅はことでん三条駅)やJR高松駅から鉄道に乗り換える場合に比べて時間がかかるが、善通寺市や琴平町まで乗換なしで行くことができる。善通寺市内を通過する国道319号はバイパスの完成で以前ほどの大渋滞はなくなったが、依然片側1車線の区間があり、観光シーズンを中心に渋滞することがあるため、遅延することがある。特に神戸行きでは丸亀以東の利用者にまともにはねかえってくる。
- 神姫バス・四国高速バス運行便はみどりの窓口(マルス端末)では乗車券が買えないが、JRバス運行便はみどりの窓口や阪急バス・四国高速バスの販売窓口でも乗車券を買うことが出来、コンビニのオンライン端末にも不慣れな高齢者でも買いやすく、また、高速バスの乗車券の発行に手数料が掛かる旅行代理店でもみどりの窓口扱いで買えば手数料が掛からない。
[編集] 走行区間
太字は停留所を示す。
新神戸駅-(一般道)-三宮バスターミナル-(一般道)-生田川出入口-(阪神高速道路3号神戸線・第二神明道路)-名谷JCT-(阪神高速道路5号湾岸線)-垂水JCT-(神戸淡路鳴門自動車道)-高速舞子BS-(神戸淡路鳴門自動車道)-鳴門IC-(高松自動車道)-鳴門西BS-(高松自動車道)-高速引田BS-(高松自動車道)-高速大内BS-(高松自動車道)-津田東IC-(高松自動車道(高松東道路))-高速津田BS-(高松自動車道(高松東道路))-高速志度BS-(高松自動車道(高松東道路))-高速三木BS-(高松自動車道(高松東道路))-高松東IC-(高松自動車道)-高松中央IC-(一般道)-高松中央ICBT-(一般道・国道11号)-ゆめタウン高松-(国道11号)-栗林公園前-(国道11号)-県庁通り-(国道11号・国道30号)-JR高松駅-(国道30号・一般道・高松坂出有料道路・一般道)-JR坂出駅-(一般道)-丸亀バスセンター-(一般道)-JR丸亀駅-(一般道)-善通寺赤門前-(一般道・国道319号・一般道)-こんぴら温泉郷口-(一般道)-JR琴平駅
[編集] 車内設備
- ハイデッカー車(神姫バスとJR四国バスの続行便の一部車両はスーパーハイデッカー車の場合がある。)
- 4列リクライニングシート
- トイレ
- フットレスト(四国高速バスの空港リムジン用を除く全車両、JR四国バスの一部車両)
- 座席間のアームレスト(四国高速バス・JR四国バスのほとんどの車両 西日本JRバスでもこれを装備した青春ドリーム号用の車両が運用に入る場合がある。)
[編集] 沿革
- 1999年12月20日 - 神姫バス・四国高速バスがハーバーライナー/さぬきエクスプレス神戸(神姫三ノ宮バスターミナル~高松駅・坂出駅間)の運行開始。西日本ジェイアールバス・四国旅客鉄道が高松エクスプレス神戸号(新神戸駅・三ノ宮駅~高松駅間)の運行開始。当初は全くの競合路線であった。ルートは高松駅まではいずれも阪神高速道路3号神戸線~第二神明道路~神戸淡路鳴門自動車道~国道11号(途中JR三本松駅に停車)~高松東道路(専用部~一般部)~国道11号~香川県道43号中徳三谷高松線~香川県道10号高松長尾大内線別線~高松市道室町新田線~中央通り。
- 2001年3月30日 - 高松自動車道板野~津田東間・さぬき三木~高松中央間の開通に伴いルート変更。高速道路上のバス停及び高松中央インター口(現在の高松中央インターバスターミナルとは異なり、同ICの北側にあった)を供用開始。神戸淡路鳴門自動車道~徳島県道12号鳴門池田線~高松自動車道(高松東道路専用部を含む)~香川県道43号中徳三谷高松線~高松市道室町新田線~中央通り。
- 2001年12月20日 - 丸亀バスセンター開業。ハーバーライナー/さぬきエクスプレス神戸の一部を丸亀発着に変更。
- 2002年7月22日 - 高松道鳴門IC~板野IC開通により経路変更。鳴門西停留所を新設。
- 2002年11月1日 - 運行経路を小変更。ゆめタウン高松、高松中央インター南停留所を新設、高松中央インター口停留所を廃止。神姫バス・四国高速バス陣営とJR陣営が共同運行となる。高松エクスプレス神戸号の一部を丸亀発着に変更。
- 2005年7月17日 - 一部停留所の運賃を引き下げ。
- 2005年9月1日 - 高速舞子(神姫バス、四国高速バス便のみ)、高松中央インターバスターミナル(ただし乗車のみで、高松中央インター南停留所はこの時点ではそのまま)、栗林公園前停留所を新設。
- 2005年12月1日 - 全便が高速舞子に停車。
- 2006年4月1日 - 2往復が指定日のみ琴平駅発着に 。
- 2006年7月1日 - 高松中央インターバスターミナル降車停留所新設。高松中央インター南停留所廃止。
- 2006年8月20日 - 22往復に増便。全便が三ノ宮駅経由新神戸駅発着になる。下り便のうち5本は高速舞子通過になる。
- 2006年10月11日 - 三宮バスターミナル(ミント神戸1F)経由になる。
- 2007年2月26日 - 高速三木停留所を新設。
[編集] 運賃
公式サイトを参照のこと 。 2008年3月17日に一部区間について運賃値上げ(新神戸駅・三宮バスターミナル←→高松駅の往復運賃は値下げ)が行われた。原油価格高騰に加え、大阪-高松線でフットバスとの競合による値下げを繰り返した結果、距離が長い同路線よりも運賃が高い区間があり、不公平感が生じていた。
フットバス参入に対抗した特殊回数券が発売されていたが、2008年4月1日以降は発売額が上がるうえ、旧価格の回数券は同日以降無効となる。
バスの乗車券はチケットセンター、コンビニ(ローソン、ファミリーマートなど)、旅行会社で事前に購入する。電話・インターネットで予約ができる。
西日本JRバス・JR四国バス運行便は全国のみどりの窓口でも乗車券が購入できる。ただし、JR西日本の京阪神地区の窓口やJR四国管内の窓口以外では発券に戸惑われることもある。神姫バス・四国高速バス運行便は旅行代理店を併設している窓口のみで購入できる。