神前駅 (和歌山県)
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神前駅(こうざきえき)は、和歌山県和歌山市神前にある和歌山電鐵貴志川線の駅。和歌山市郊外にある小さな停留所である。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。駅舎を持たず、駅の設備としてはホームと上屋を有するのみ。ホームと外とはホームの端の階段で連絡している。無人駅。駅員は居らず自動券売機なども設置されておらず、スルッとKANSAI対応のカードも使えない。
貴志川線の各駅は南海時代、様々な時期に駅名標が交換されたため、駅名標の様式が数種類ある(南海の最新版を入れた駅も存在する)。この内、毛筆体の駅名標が残るのは当駅のみとなっている。
[編集] 駅周辺
この駅は和歌山市郊外の田園地帯にあるが、まだこの駅の周辺は開けており、民家なども多い。特にこの駅の北東には和歌山市営の岡崎団地がある。
この駅の東側にある標高102.2mの福飯ヶ峯の南側を貴志川線は迂回し、この駅から交通センター前駅まで弧を描くように進む。貴志駅方面列車なら左側、和歌山方面列車なら右側の車窓に福飯ヶ峯は見える。なおこの駅からまっすぐ西へ2Kmほど進むと紀勢本線(きのくに線)の宮前駅がある。
[編集] バス
駅東側約100mのところを貴志川線と並行している、和歌山県道136号秋月海南線上に神前停留所がある。
[編集] 歴史
- 1916年(大正5年)2月15日 - 山東軽便鉄道の大橋駅から山東駅(現在の伊太祈曽駅)までの開通とともに神前駅として開業する。
- 1929年(昭和4年)11月 - 山東軽便鉄道が山東鉄道に社名変更となり山東鉄道の駅となる。
- 1931年(昭和6年)4月28日 - 山東鉄道が和歌山鉄道に社名変更となり和歌山鉄道の駅となる。
- 1957年(昭和32年)11月1日 - 和歌山電気軌道が和歌山鉄道を合併し和歌山電気軌道鉄道線の駅となる。
- 1961年(昭和36年)11月1日 - 南海電気鉄道が和歌山電気軌道を合併し南海貴志川線の駅となる。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 南海貴志川線を和歌山電鐵が継承、和歌山電鐵貴志川線の駅となる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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