番長
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番長(ばんちょう)
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[編集] 番長(律令官制)
番長(ばんちょう)は、日本史上の歴史用語としては、律令制における役職の一つで、衛府の下級官人。延喜式には左右の近衛府・衛門府・兵衛府(あわせて六衛府と言う)に数名の番長役が設けられていたことが記されている。
[編集] 番長(少年)
20世紀の日本では、中学校や高等学校の不良少年の「リーダー格」を指す語である。これは元々の「番長」が武芸に秀でた護衛の統率者という性格の役職であったので、無頼者の長ということで名づけられたものと思われる。あるいは、旧日本陸軍の「当番長」から派生した言葉とも云われている。女の番長は「女番/スケ番(スケバン)」と言う。一般的なイメージとしては、喧嘩に強いが仁義に厚く、子分の面倒をよく見るといったもので、弊衣破帽、学ランに下駄履きというバンカラファッションのイメージもある。なお、番長たちのさらに上に君臨し、複数の学校を支配する大番長は「総番」、表には出ず陰で支配する番長は「影番」「裏番」と呼称されることがある。
しかし、現実における番長は1970年代には既に希少となっており、1980年代には時代遅れとなっていた。わずかにプロ野球選手の清原和博及び三浦大輔(「ハマの~」)の渾名として痕跡をとどめるのみである。20世紀末からは、番長という存在はほとんどないといっても良く、不良行為に走る少年犯罪グループの存在の方が目立つ。近年では、リーダーシップを取れる人物、硬派の人物に対しての敬称として使われる場合も多く、マイナスイメージは薄れてきている。逆に、空威張り的な態度を軽蔑して、命名されることもある。
- 「言うだけ番長」:ビッグマウスだが実力や中身の無い人物。梶原一騎原作の漫画「夕やけ番長」の駄洒落。
- 「直線番長」:モータースポーツにおいて、ブレーキ・アクセル・ハンドルの微妙な統括的コントロールを要するコーナリングに弱く、直線コースでアクセルを踏み込むだけで速さを自慢する人物(及び、時に車体)。
- 「ネット番長」:現実世界では引っ込み思案で口数が少ないのに、インターネット(の掲示板やチャット、本人主宰のサイト等)で硬派な意見や罵詈雑言を連発する人物。
一方で漫画の世界では、その反動からか多種多様な「番長」が生み出されており、「番長漫画」とでも言うべきジャンルを作り上げた。前述の通り「番長」の言葉のマイナスイメージが薄らいでいるのも、「番長漫画」の世界においては現実に有り得ない「正義の番長」が登場し、活躍した事が影響している。現実において番長が時代遅れになる80年代以降においても、時代錯誤を指摘されながらも命脈を保ち、そのアナクロぶりを逆手に取ってギャグのネタとしても使われる事があった。
[編集] 番長もの一覧
[編集] 漫画作品
- 『夕やけ番長』(梶原一騎原作・荘司としお画、講談社)
- 『番長惑星』(石森章太郎、秋田書店)
- 『スケバン刑事』(和田慎二、白泉社)
- 『とんち番長』(竹熊健太郎・相原弘治、支配社)※『サルでも描けるまんが教室』(小学館)の作中作
- 『ガリベン番長』(向坂輝、講談社)
- 『あまいぞ!男吾』(Moo.念平、小学館)
- 『戦え!筋肉番長』(加藤礼次朗、アスキー)
- 『日直番長』(タイム涼介、講談社)
- 『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志、集英社)
- 『スケ番あらし』、『男坂』(車田正美、集英社)
- 『おれが大将』(大島やすいち、小学館)
- 『ガクラン八年組』(しもさか保、講談社)
- 『番長連合』(阿部秀司、秋田書店)
- 『魔界学園』(菊地秀行・細馬信一、秋田書店)
- 『Let'sダチ公』(積木爆・木村知生、秋田書店)
- 『ドッ硬連』(松田一輝、秋田書店)
- 『やじきた学園道中記』(市東亮子、秋田書店)
- 『あぁ愛しの番長さま』(藤方まゆ、白泉社)
- 『無敵番長バクライガ』(清水栄一×下口智裕、少年画報社)
- 『暴力大将』『熱笑! 花沢高校』(どおくまん、秋田書店)
- 『ロボ刑事番長』(両津パトリシア勘子、鋭光社)※『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治、集英社)の作中作
- 『武者番長風雲録』(一式まさと、講談社)
- 『金剛番長』(鈴木央、小学館)
[編集] アニメ
[編集] バラエティ番組
- 『おはスタ』
[編集] 映画作品
[編集] コンピュータゲーム
[編集] テーブルトークRPG
[編集] パチスロ
[編集] キャラクター
- スケにゃん。(クーリア)
[編集] 音楽
[編集] 食品
- 厚揚げ番長(男前豆腐店)
- がんも番長(男前豆腐店)
[編集] 書籍
- スタパ齋藤の物欲番長 (著:スタパ齋藤)ISBN 978-4-7561-3072-3