田隅靖子
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田隅 靖子(たすみ やすこ、1938年5月1日- )は兵庫県出身のピアニスト。音楽教育者。
目次 |
[編集] 略歴
フェリス女学院短期大学卒業。井口基成、三宅洋一郎、井上二葉、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、レギナ・スメンジャンスカ(Regina Smendzianka)等に各師事。桐朋学園大学非常勤講師、母校講師を経て、2004年まで京都市立芸術大学教授。現在同名誉教授、京都女子大学教授。1999年「ショスタコーヴィチの夕べ」に対して大阪文化祭本賞受賞。京都文化功労者。
[編集] レパートリー・活動
教職のいきさつから、関西を中心として活動。
国内では「フランス六人組の夕べ」「邦人作品によるリサイタル」「モーツァルトの夕べ」「ロシア・東ヨーロッパの作曲家たち」「ブラームスによせて」、またドイツ・スイスでは「ベートーヴェンの夕べ」「クララとローベルトの夕べ」などを開催。また、ライナー・ホフマン(ピアノ)、ペーター・ダム(ホルン)等と共演している。
[編集] 演奏
演奏の特徴は、ピアノ音響について細部をゆるがせにしない制作。音色の彫琢は明確にフランス楽派を採用している。原典を重視し作曲家の意図を追求することが信条。時代背景と様式に基づく演奏は、華やかさよりも素材の源光を優先している。イヴ・ナットの孫弟子に当たることは、彼女の芸風を考えると無関係ではない。
リストなどのロマン派の技巧偏重ともいわれる作品分野よりは、簡素な音響のもつ効果を得意とする。実力の頂点にあった1990年代には芸術家としての限界に挑む精力的な演目も行っている。1993年には現代作品を数曲紹介した後に『展覧会の絵』の全曲を配するなど実験的な企画を構成しており、芸術性は教職に収まっていない。
[編集] 近況とエピソード
2005年にはアウシュヴィッツで命を失った若いユダヤ作家の曲を収録した、アウシュヴィッツ鎮魂(レクイエム)をリリース。心情をくみ取る演奏として迎えられた。
現代曲にも取り組みが盛んで、ベルント・アロイス・ツィンマーマンの『二台ピアノのためのモノローグ』の初演も手がける。近年では、グルジア音楽にスポットを当てていた。
[編集] 録音作品-CDリリース
- 『セザール・フランクピアノ作品集』1994年 フォンテック FPCD-3256
- 『アウシュヴィッツ鎮魂(レクイエム)』2005年 ユニバーサル ミュージック USSC-1078
- 『ぞうのババール』2005年 MAESTRO BHCM-0001B