熱中時間 忙中"趣味"あり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『熱中時間 忙中"趣味"あり』(ねっちゅうじかん・ぼうちゅうしゅみあり)は、NHKの教養バラエティー番組。さまざまな趣味に熱中している人(番組では「熱中人」と呼ぶ)を取り上げる。番組のマスコットキャラクターは「ねっちー」。
目次 |
[編集] 番組内容
- 番組内での各人の役割であるが、薬丸は熱中人の趣味をなるべく理解しようとするが、やっぱり理解できないというスタンスが多い。大山と黒崎は大いに賛同することが多く、特に黒崎は熱中人よりも熱くなることがある。名越は賛同もするが二人よりは冷静な立場である。平山は終始理解できないというスタンスで、空気を読まない素っ頓狂な発言でスタジオを凍り付かせるボケ担当。
- 初期の衣装は医師の着るような白衣タイプ(ただし色は白ではなく、各人異なる淡い色)。二代目はトレンチコートもどきのデザイン(色は全員白。ただし首元のラインは初代と同じく各人異なる)に変更。三代目からはシックなブレザータイプ(男性は黒に白い線、女性は白に黒い線)になっている。
- NHKのネームバリューと信頼度、情報網の豊かさで非常に多くの熱中人を集めることが可能なようだが、民放テレビやマスコミにしてみればマニアな人材発掘にありがたいと、この番組に出た後の熱中人の二次的登用が目立つ(一例として、「ぶらり途中下車の旅」では2週続けて旅人の通りかかるところに熱中人が登場し、その数週後にも熱中人が出た。ただし、先にぶらり途中下車の旅で取り上げられた人物が熱中時間に出演したこともある)。しかもNHKと違い民放などは変人・珍人扱いが目立つこともあり(NHK側にもそのテイストが全くないとは言えないが)、面白おかしく伝えられた挙げ句に世間から誤解を受けてしまい、ネットなどでいわれのない中傷を受けるという問題も起こっている。
[編集] 各コーナー
- 熱中人ファイル
- その日のテーマに関連した趣味を持つ一般人にスタジオに登場してもらう番組メインコーナー。
- 藤岡弘、の熱中人探検
- 不定期に「熱中人ファイル」の代わりとして放送。巨大建造物を造った人やアウトドア活動の人など、スタジオに呼べない熱中人を現地へ訪ねるということだったが、武道的な精神で活動している人を訪ねることが多くなっている。2007年度より開始。コーナーの最後では藤岡が熱中人をコーヒーでもてなす。
- 熱中ドキュメント
- 各界を代表する著名人のプライベートに楽しんでいる趣味を取り上げて密着取材するコーナー。2007年ごろから、取り上げる著名人のネタがなくなり、ほとんど一般人になった。また、過去にスタジオ出演した人がこのコーナーで再び取り上げられるようになった。VTRに対してスタジオでコメントをする形式であるが、時折熱中人をスタジオに呼ぶ場合もある。
- 熱中倶楽部
- 過去に登場した熱中人のその後や、今後取り上げる可能性のある熱中人を紹介する。コーナー司会は石井正則(アリtoキリギリス)。
- 大山顕のお気に入り
- 大山顕が熱中の成果が表れているホームページを紹介する。時折思い出したようにタイトルを変えて復活・放送される。2007年度は熱中倶楽部内で放送。
- 今日はOFFかい?
- 熱中人のオフ会の模様を取材する。過去に1度だけ放送された企画が、2007年度に熱中倶楽部内で復活。
- 救え!!熱中博物館
- 熱中倶楽部内の企画。熱中人が趣味で集めた物を展示しているが客が来ない施設のために、ミヤザキケンスケが看板を描きに行く。
- これであなたも熱中人!
- 2008年度から熱中倶楽部のみの出演となった大山が、何気ない風景から熱中できる要素を見出すノウハウを紹介する。
- 大山の熱中の種
- 大山が、こういう趣味もあっていいというものを提案する。
- 大山顕のお気に入り
[編集] 過去に存在したコーナー
- 名越康文の診察です
- 通常のスタジオ収録だけでは解明できなかった熱中人の深層心理を、楽屋において余人を排したマンツーマンのカウンセラー形式で探っていく。
- 熱中ニュース
- メインのコーナーで取り上げるほどでない人を、短いVTRで紹介する。「熱中倶楽部」の前身。
- 平山あやの熱中www
- 「大山顕のお気に入り」の前身。大山のレギュラー化前に放送。
- 熱中哲学
- 2006年度までのエンディング。黒崎が、その日の熱中人を哲学用語で表現する。教授が名越のときは「研究報告」、山田のときは「熱中会計学」になる。
[編集] 放送
2004年4月から、BS2、BShi、NHKワールド・プレミアムで放送されている(まれに総合テレビでも放送)。2004年度は解説放送(デジタル放送はステレオ2音声)を行っていたが、2005年度はステレオ放送に変更された。字幕放送実施。 夏休み期間や本放送が特別番組に変わったときの再放送枠の穴埋めなどのために、改編期などの特別な時期でなくとも、レギュラー枠で通常放送と全く同じままの再放送を行うことが多々見受けられる。
[編集] 放送時間
2008年度から放送が44分に短縮される。
- 衛星第2テレビ
- 毎週木曜日 19:45~20:29
- デジタル衛星ハイビジョン
- 毎週火曜日 22:00~22:44
- 毎週月曜日 12:00~12:44(再放送)
- 衛星第2テレビ
- 毎週日曜日 21:00~21:59
- デジタル衛星ハイビジョン
- 毎週金曜日 19:00~19:59
- 毎週月曜日 12:00~12:59(再放送)
- NHKワールド・プレミアム
- 毎週日曜日 11:00~11:59
- 衛星第2テレビ
- 毎週金曜日 20:00~20:59
- デジタル衛星ハイビジョン
- 毎週木曜日 23:00~23:59
- 毎週火曜日 15:00~15:59(再放送)
- 毎週木曜日 13:00~13:59(アンコール放送)
- NHKワールド・プレミアム
- 毎週日曜日 11:00~11:59
- 衛星第2テレビ
- 毎週日曜日 21:00~
[編集] 出演者
- 研究所長(司会)
- 副所長(アシスタント)
- 中川緑アナウンサー
- 教授
- コラムニスト
- 大山顕
- 団地収集サイト「住宅都市整理公団」総裁(管理人)。団地熱中人として登場後、レギュラー出演者となる。団地熱中人として番組に抜擢されたのに、所長以下同僚も彼の団地趣味には冷淡というスタンスで番組内でさんざんイジられている。
- 研究員
- 現在ほぼレギュラー。一般人の視点からのコメントが多い。熱中人に対して「それのどこが面白いんですか?」とまじめに尋ねることが多く、マニアックになりがちな番組の流れをやわらげることに成功している。ただし、最後まで熱中人の趣味を理解できずに終わることもある。
- 熱中秘密捜査官(通称「NHS」、出演者のエピソードなどを紹介する)
- 番組マスコットの「ねっちー」(たまざわじゅんこデザイン)の声も担当。彼の出演パートは大仰な言い回しや過剰な演出が時折見られるが、大抵空回りでスタジオを白けさせている。薬丸に冷たく突っ込まれることが多い。
- リポーター(特別研究員)
- 藤岡弘、(熱中人探検担当)
- 珈琲熱中人として登場後、熱中人探検リポーターになる。
- ナレーション
- レポーターを務めることもある。
- トータルペインター
- ミヤザキケンスケ
- セットの絵(今までに登場した熱中人)を一手に描いているアーティスト。本来は裏方であるが、時折熱中人を描くシーンでエンディングなどに登場する。救え!熱中博物館のレポーターを務める。
- 2008年度から、「ムッシュマン」として無趣味な芸能人がゲスト出演している。
[編集] 過去の出演者
[編集] 関連番組
- 熱中時間(15分番組)
- ^ 近畿地方のみGO!GO!KAN-POP ~はばたけ関西ポップス~の再放送が2007年10月以後時間枠をこの時間に移転したため原則放送しないが、大相撲中継等で放送休止となった場合に当番組再放送が行われる場合もある。
[編集] 番組本
- NHK「熱中時間」制作チーム 編『熱中時間~忙中“趣味”あり~』河出書房新社、2007年5月30日、ISBN 978-4-309-26953-5
[編集] 外部リンク
- 熱中時間~忙中"趣味"あり~
- 熱中生活フェスタ 東京ビッグサイトで2007年に開かれた番組のイベント。2007年末から2008年の正月にかけて福岡で同じイベントが開催された
- 熱中生活応援ブログ 東京ビッグサイトで2007年に開かれた番組のイベントを応援するブログ