熊野牛
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熊野牛(くまのぎゅう)は、和歌山県産の和牛で黒毛和種の一種。
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[編集] 概要
平安時代中期頃からの中世熊野詣の盛期に京都から連れてこられた荷牛を農家が育てたのが、現在の熊野牛のルーツとされている。その後も農耕用の貴重な労働力として活躍した。
そして、品種改良のため但馬牛の血統を取り入れた熊野牛は、熊野の豊かな自然と温暖な風土によって育まれ、最上級の肉質と風味を備えた黒毛和種になり、和歌山県特産高級和牛「熊野牛」として地域ブランド化している。
[編集] 歴史
[編集] 生産
大変希少価値が高く、日本に約200頭程度しかいない。そのため、月平均8頭程度しか出荷されない。熊野牛の飼育には、主に地元産の藁を中心とした飼料や日高川の清水を与えられている。
[編集] 特徴
肉の繊維や霜降りがきめ細やかで柔らかく、その風味は松阪牛・米沢牛に並び称されるほど優れており、焼いたときの香りの良さも魅力といわれる。
また、ボストン・レッドソックス松坂大輔投手が、「どんな名店で食べるよりおいしい」と週刊文春の取材に対して答えている。