熊本薬学専門学校 (旧制)
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| 熊本薬学専門学校 （熊薬） |
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|---|---|
| 創立 | 1925年 （官立移管） |
| 所在地 | 熊本市 |
| 初代校長 | 安香堯行 |
| 廃止 | 1951年 |
| 後身校 | 熊本大学 |
| 同窓会 | 熊本大学 薬学部同窓会 |
熊本薬学専門学校 （くまもとやくがくせんもんがっこう） は、1925年 （大正14年） に官立移管により設立された旧制専門学校。略称は熊薬 （くまやく） あるいは熊本薬専。
本項では、私立熊本薬学校・私立九州薬学専門学校などの前身諸校についても記述する。
目次 |
[編集] 概要
- 1885年 （明治18年） 創立の私立熊本薬学校を起源とする （1756年 ［宝暦6年］ 創設の熊本藩御薬園 「蕃滋園」 が淵源とされる）。
- 1910年に専門学校令による私立九州薬学専門学校に昇格したのち、1925年、官立熊本薬学専門学校となった。
- 学制改革で新制熊本大学薬学部の母体となった。
- 同窓会は 「熊本大学薬学同窓会」 （略称： 熊薬会 ［くまやくかい］） と称し、旧制・新制合同の会である。
[編集] 沿革
[編集] 前史
- 元文年間 （1736年 - 1741年）： 医師 村井見朴、家塾 「復陽洞」 を開設[1]。
- 1756年（宝暦6年）7月： 藩主細川重賢、御薬園 「蕃滋園」 （ばんじえん） を開園。
- 現・熊本市薬園町。藤井家が代々管理役を務める。
- 1756年9月[2]： 細川重賢、医学校 「再春館」 を創設 （角井 ［現・熊本市二本木］）。
- 「再春」 は筆頭教授 村井見朴の夢に由来するとされる。蕃滋園は再春館の実験場・実習場となる。
- 1757年（宝暦7年）1月19日： 再春館開講。
- 本道（内科）・外科・眼科・児科・婦科・口科・鍼科・按摩科。引経科で解剖学、物産科で薬学を講義。
- 1870年（明治3年）7月： 再春館閉鎖。
- 同年10月、古城治療所に引き継がれる。以後の歴史は熊本医科大学 (旧制)を参照。
- 1871年（明治4年）： 蕃滋園、廃藩置県により藤井家の個人所有となる。
[編集] 私立熊本薬学校時代
- 1885年2月： 熊本医学校教諭 蔵田孝貞・志村釼七郎ら、私立熊本薬学校設立願を県令に提出。
- 1885年3月3日： 私立熊本薬学校設立認可 （薬学校通則にいう乙種薬学校）。
- 熊本区紺屋今町49番地。修業年限2年、出願資格は 16歳以上で小学校中等科卒業以上の学力を有する者。
- 1885年4月1日： 仮開校式を挙行。
- 1886年5月： 熊本 手取本町に移転。
- 1887年9月： 熊本 山崎町19番地の新校舎に移転。
- 1887年11月26日： 開校式兼第1回卒業式を挙行。
- 1888年1月： 平山増之助に初代校長を嘱託。
- 1893年8月： 優等卒業者は五高医学部薬学科3年への無試験編入が認められる。
- 1899年6月、無試験編入制度を廃止。
- 1900年4月： 予科を設置 （1902年5月廃止）。
- 1905年12月： 校友会雑誌創刊。
- 1906年4月： 修業年限を2年半に延長。
[編集] 私立九州薬学校時代
[編集] 九州薬学専門学校時代
- 1910年1月21日： 専門学校令により私立九州薬学専門学校設立認可。
- 本科 （3年制、中学卒対象）・別科 （従来の乙種薬学校） を設置。
- 1910年9月： 本科第1回入学。
- 1911年5月： 県立高等女学校旧建物の払い下げを受け、校舎増設。
- 1912年11月15日： 本科卒業生に無試験で薬剤師免許が認められる （文部省告示第42号）。
- 1913年4月： 本科卒業生を 「私立九州薬学専門学校薬学士」 と称する件、認可。
- 同月、別科を2年制に変更。
- 1913年10月29日： 本科第1回卒業。
- 1915年1月： 学校組織を財団法人化 （初代会長： 佐上信一 熊本県学務課長）。
- 1918年4月： 別科を廃止。
- 1918年10月： 校歌制定。『天龍猛る阿蘇の峰』 （江口正男ほか作詞、若狭万次郎 作曲）。
- 1919年3月： 財政上の理由で寄宿舎廃止。
- 1919年9月： 九州薬学専門学校と改称 （6月21日付文部省令第24号）。
- 1919年10月： 同窓会 「蘇杏会」 発足。
- 1920年11月： 生徒委員ら、官立への移管運動開始。
- 1920年12月： 九州薬学専門学校官立期成会発会。
- 1921年3月： 衆議院、九州薬専を文部省所管に移す建議案可決。
- 1922年4月： 正式に官立移管願を提出。
[編集] 官立熊本薬学専門学校時代
- 1925年1月31日： 文部省直轄諸学校官制改正により熊本薬学専門学校設置 （勅令第6号）。
- 1925年3月3日： 校則制定 （熊専6号）。
- 1925年3月31日： 九州薬学専門学校、廃止 （熊専10号）。
- 九州薬学専門学校財団法人は1931年7月29日解散。
- 1925年4月1日： 熊本薬学専門学校、開校。
- 1927年4月13日： 旧本館・図書室・武道場を焼失。
- 1928年10月27日： 新築校舎落成式を挙行。
- 1931年11月18日： 天皇行幸。
- 1935年1月： 製薬工場1棟竣工。
- 1938年11月6日： 校内開放 （学園祭） で爆発事故。2名即死、2名重傷[4]。
- 1944年1月： 藤田校長、石坂繁代議士経由で 「化学専門学校」 への改称意見書を提出。
- 4科編成 （分析化学・合成化学・厚生化学・製薬化学。後2科が薬剤師育成を担当） 化など。
- 1945年4月： 従来の本科を厚生薬学科と改称。製造薬学科を増設[5]。
- 1945年7月1日： 空襲で実験室6棟を焼失。
- 1946年4月： 男女共学化。女子生徒2名入学。
- 1949年5月31日： 新制熊本大学発足。
- 熊本薬学専門学校は薬学部 （薬剤学科・製薬学科） の母体として包括された。
- 1951年3月31日： 旧制熊本薬学専門学校、廃止 （法律第84号）。
[編集] 歴代校長
- 私立熊本薬学校
- 校長： 平山増之助 （1888年1月 - 1889年7月）
- 校長： 中西司馬 （1889年7月 - 1895年4月）
- 校長： 森本栄太郎 （1895年4月 - 1903年5月）
- 校長： 安香堯行 （1903年5月 - 1908年3月）
- 私立九州薬学校
- 校長： 安香堯行 （1908年4月 - 1910年1月）
- 九州薬学専門学校
- 校長： 安香堯行 （1910年1月 - 1925年3月）
- 官立熊本薬学専門学校
- 校長： 安香堯行 （1925年2月24日 - 1928年1月5日死去）
- 校長事務取扱： 森本栄太郎 （1928年1月5日 - 1928年2月17日）
- 校長： 村山義温 （1928年2月17日 - 1942年3月31日）
- 校長： 藤田穆 （1942年3月31日 - 1951年3月31日）
- 新制熊本大学薬学部 初代学部長
[編集] 校地の変遷と継承
前身の九州薬学専門学校以来、熊本市大江本町の校地を使用し続けた。大江校地は後身の新制熊本大学薬学部に継承され、現在に至っている。
[編集] 著名な出身者
熊本大学の人物一覧を参照。
[編集] 脚注
[編集] 関連書籍
- 熊薬百年史資料収集・企画・編集委員会（編） 『熊薬百年史』 熊薬百周年記念事業会、1986年3月。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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この「熊本薬学専門学校 (旧制)」は、学校に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。（P:教育/PJ学校） |
