熊延鉄道
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熊延鉄道（ゆうえんてつどう）とは、熊本県熊本市の南熊本駅から熊本県下益城郡砥用町（現：美里町）の砥用駅までを結んでいた鉄道路線およびその運営会社である。1964年に廃止された。
熊延鉄道という社名は熊本と延岡（宮崎県）を結ぶ鉄道を計画していたことから。しかし実現には至らなかった。会社は現在、熊本バスというバス会社になっている。
同地区では国鉄が宇土から浜町（現：上益城郡山都町）を経由して高千穂で高千穂線に接続する路線（延宇線）を計画していたが、宇土～佐俣間で路線バスを運行しただけで着工には至らなかった。
なお、熊延鉄道線で使用されていた気動車は江若鉄道と玉野市営電気鉄道へ、ディーゼル機関車は江若鉄道へ譲渡された。
目次 |
[編集] 路線データ
- 路線距離（営業キロ）：28.6km
- 軌間：1067mm
- 駅数：17駅（廃止時点、起終点駅含む）
- 複線区間：なし（全線単線）
- 電化区間：なし（全線非電化）
- 閉塞方式：
- 交換可能駅：8（鯰・上島・御船・下早川・浅井・甲佐・砥用）
[編集] 運行形態
1961年9月当時
[編集] 歴史
- 1915年（大正4年）4月6日 御船鉄道が春竹（現在の南熊本）～鯰間を開業。
- 1915年（大正4年）11月7日 御船鉄道 鯰～小坂村間が開業。
- 1916年（大正5年）3月1日 御船鉄道 小坂村～御船間が開業。
- 1923年（大正12年）4月28日 御船鉄道 御船～甲佐間が開業。
- 1927年（昭和2年）1月27日 御船鉄道が熊延鉄道に社名変更。
- 1932年（昭和7年）12月25日 熊延鉄道 甲佐～砥用間が開業。
- 1940年（昭和15年）5月1日 国鉄駅の改称に合わせ、春竹駅を南熊本駅に改称。
- 1960年（昭和35年）5月1日 国鉄豊肥本線・水前寺駅までの乗り入れを開始。
- 1964年（昭和39年）3月31日 南熊本～砥用間が廃止。
- ※ただし、廃止日当日にも運賃無料の廃止記念列車を1往復運行している。
[編集] 駅一覧
駅名・所在地の自治体名は廃止時点のもの
| 駅名 （読み） |
累計キロ | 開業日 | 接続路線・備考 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 南熊本 （みなみくまもと） |
0.0 | 1915年4月6日 | 日本国有鉄道：豊肥本線 旧駅名：春竹（はるたけ） （1940年5月1日変更） |
熊本県 | 熊本市 |
| 田迎 （たむかえ） |
2.5 | 1915年4月6日 | |||
| 良町 （ややまち） |
3.3 | 1960年7月1日 | |||
| 中ノ瀬 （なかのせ） |
4.7 | 1915年4月6日 | |||
| 鯰 （なまず） |
6.3 | 1915年4月6日 | 上益城郡嘉島村 | ||
| 上島 （うえじま） |
7.6 | 1915年11月7日 | |||
| 六嘉 （ろっか） |
9.2 | 1915年11月7日 | |||
| 小坂村 （おさかむら） |
11.0 | 1915年11月7日 | 上益城郡御船町 | ||
| 御船 （みふね） |
12.6 | 1916年3月1日 | |||
| 辺田見 （へたみ） |
13.4 | 1923年4月28日 | |||
| 下早川 （しもそうがわ） |
15.7 | 1923年4月28日 | 旧駅名：早川（そうがわ） （1923年5月1日変更） |
上益城郡甲佐町 | |
| 浅井 （あさい） |
18.0 | 1923年4月28日 | |||
| 甲佐 （こうさ） |
20.4 | 1923年4月28日 | |||
| 南甲佐 （みなみこうさ） |
21.5 | 1956年12月10日 | |||
| 佐俣 （さまた） |
24.9 | 1932年12月25日 | 下益城郡中央村 | ||
| 釈迦院 （しゃかいん） |
26.6 | 1932年12月25日 | 下益城郡砥用町 | ||
| 砥用 （ともち） |
28.6 | 1932年12月25日 | |||
