無酸素銅
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無酸素銅(むさんそどう、OFC:Oxygen-Free Copper)とは、一般的に酸化物を含まない99.995%の高純度銅のことを指す。
広くケーブルの導体として使われている純度99.5%程度のタフピッチ銅(TPC:Tough-Pitch Copper)と比較すると、より抵抗や歪みが少なく工業的に優れている。
[編集] 音響機器としての用途
音響機器や電子楽器の用途では、無酸素銅で作られた信号ケーブルをOFCケーブルと呼び、音源(レコードプレーヤー・アンプ・楽器・マイクロフォンなど)、録音・編集機器(ミキサー・エフェクター・DATなど)、出力機器(スピーカー・ヘッドフォンなど)を接続するために広く用いている。その理由は、一般的な銅のケーブルよりも不純物が少ないために音質の向上が期待できるとされているためであり、録音・制作業務として音響機器を用いる業者やオーディオを積極的に楽しむ個人にとっては標準装備品とされている。また、より高純度なハイクラス無酸素銅を用いて作られたケーブルも存在し、その価格は数万円から数十万円に到る場合もある。
ただし、タフピッチ銅と比べた場合、0.5%ほどの純度の差と音との関係は必ずしも定量的に論証されているというわけではなく、最近では従来からの常識に疑問や批判も投げかけられている。[1][2]
[編集] 関連項目
- ハイクラス無酸素銅(Hi-OFC)
- 線形結晶無酸素銅(LC-OFC)
- 単結晶状高純度無酸素銅(PC-OCC)