渡辺順次

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渡辺順次（渡邉順次、わたなべじゅんじ、昭和23年（1948年）- ）は高分子化学者。東京工業大学教授。

[編集] 略歴

1948年愛媛県今治市生まれ。
1971年東京工業大学工学部高分子工学科卒業。
1976年東京工業大学博士号取得。
1976年東京工業大学助手。
2000年東京工業大学教授。
2006年-2008年高分子学会副会長。

[編集] 受賞歴

2005年高分子学会三菱化学賞。
2008年文部大臣表彰（科学分野）「バナナ型液晶の研究」

ほか

[編集] 業績

高分子液晶の世界的権威にして液晶の概念を一新させたバナナ型液晶の発見者。

もともとは高分子構造化学が専門であり, 天然高分子の構造や主鎖型ポリエステル液晶の一連の研究は学術的に極めて高く評価されており, さらに実用化されたものもある。また生命の作り出す構造色に関する優れた研究でも知られている。

無から有を作り出す卓越した研究能力はまさに天才である。

また, バナナ型液晶の第1報にあたる論文^[1]は500回以上の引用がなされており, 新しい分野を拓いたと国際的に高く評価されている。

同僚の竹添秀男との共著である「液晶・高分子入門」（裳華房）は高分子を学ぶ若者の必読の書であろう。

[編集] エピソード

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学生時代からその独創性と切れの良い洞察力で周囲の注目をあびる存在であったが, 日常生活ではゲタにドテラ姿でキャンパスを闊歩していたため同級生達からは変わったヤツだと思われていた。学会の重鎮として近年は高分子科学の普及にも力を入れており, その独創的な研究をベースにした科学マジックは素人から科学のプロまでを魅了してやまない。構造色をテーマにしたカラスの羽を一瞬にして孔雀の羽に変えるマジックは鳥肌ものである。これらの実績もあり, 最近, 何回かテレビ出演も果たしている。

また日本の科学者の中でも随一と言われる歌唱力も大きな魅力である。2006年12月にはTBSのネプ理科に出演。圧倒的な存在感を示した[1]。