高分子学会
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高分子学会(こうぶんしがっかい、英称:The Society of Polymer Science, Japan、略称:SPSJ)は、高分子化学に関連する諸分野の仕事をしている研究者・企業人・学生を主な構成員とする日本の学会である。対象が材料用途の多い高分子であるため、企業に勤める会員が他の学会と比べ多いのが特徴である。ちなみに米国では、化学会の部会として高分子が扱われている。
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[編集] 沿革
- 1941年(昭和17年) - 前身である財団法人日本合成繊維研究協会が設立。翌年に財団法人高分子化学協会と改称。
- 1951年(昭和26年) - 高分子化学協会が発展的解散。高分子学会設立。
- 1953年(昭和28年) - 社団法人認可。
[編集] 活動
現在の会員数は約12000名である。毎年5月に行われる年次大会と9月に行われる高分子討論会をはじめとする各種討論会・講演会を開催している。年次大会と高分子討論会の予稿集は、Polymer Preprints, Japanと書かれる。(米国化学会の高分子部会の予稿集は、Polymer Preprintsである)この年次大会、高分子討論会と高分子夏季大学、ポリマー材料フォーラム(PMF)を四大行事という。また2年毎に国際学会SPSJ International Polymer Conferenceを主催している。また、下部組織として多くの支部・研究会が存在する。
会誌として高分子を、学術論文誌として和文誌高分子論文集および英文誌Polymer Journalを発行している。
[編集] 年次大会
毎年5月に約4,000人の会員が参加して開かれ、2,200件を超える発表が行われる高分子学会最大の研究集会。科学・技術の最先端の研究報告・情報交換関連を目的とする。2007年で56回の開催回数となった。
日本各地の大規模な会議場などで開催されることが多い。
一般会員は口頭発表とポスター発表をすることが可能。口頭発表はおおよそ12分のプレゼンテーションとその後の2分の質疑応答からなる。
[編集] 高分子討論会
毎年9月に開催される高分子学会第二の研究集会。約1,900件以上の研究発表やレビュー、招待、受賞講演が行われる。年次大会よりも発表時間や討論時間が長く、その分野の研究内容をより深く理解することを目的としている。予稿原稿の枚数も多い。2007年で56回の開催回数となった。
年次大会が専用の会議場で開催されるのに対して、高分子討論会は大学を会場として使用することが多い(口頭発表は教室、ポスター発表は体育館などが利用される。食事・学生交流イベントなども大学生協や食堂を利用する。懇親会のみ近隣のホテルや会議場を利用することがある)。
一般会員は口頭発表とポスター発表をすることが可能。口頭発表はおおよそ15分のプレゼンテーションとその後の9分の質疑応答からなる。