海老カツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
海老カツ(えびかつ)とは、ミンチにした海老を具としたカツレツ(揚げ物の料理・フライの一種)である。
[編集] 概要
海老カツは、海老をあまり細かくせずにすり潰したものを繋ぎとして海老の身の部分を寄せ固めて、小麦粉とパン粉の衣を着けて食用油で揚げたものである。日本人は一般的に紅白の色合いを好み、また海老や蟹などの魚介類を好み、その双方の特徴を併せ持つという食べ物である。
なお海老の尾に同様の衣をつけて揚げるとエビフライとなるが、エビフライが海老の種類にも拠りその大きさが決まってしまう所を、海老カツでは海老の大きさには影響されず、所謂「小エビ」と呼ばれる小型品種のエビを主体とする点で決定的に異なる。但し、店によってはエビフライを「海老カツ」と称して供している場合もある。
大きさは自由に設定でき、また日本人好みということもあって、日本ではファーストフードのハンバーガーチェーンでも2000年代中頃から定番メニューとして、この海老カツをはさんだ「海老カツバーガー」などの商品(商品名はチェーンによりまちまち)が、複数のチェーンで平行進化的に販売されるようになってきている。これは安価で日本人の味覚にも合う海外輸入海老の調達ルートが容易に確保できるようになったことも影響している。このほか、トンカツ専門店でも海老カツが供されている。