パン粉
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パン粉(ぱんこ、英語 breadcrumb)は、小麦粉から作られたパンを乾かして、砕いた粗めの粉。フライや豚カツなどの揚げ物の衣にしたり、ハンバーグのつなぎに使ったりする。
乾燥させていない生のパンをフードプロセッサーで砕いたものは、生パン粉(なまぱんこ)と呼ばれる。
荒く砕いたパン粉は、油を適度に含むため、揚げ物に使うのが最適であり、細かく砕いたパン粉は、滑らかな舌触りを生かし、ハンバーグやカツレツのような焼き物に使う。
揚げ物では、パン粉の代わりに砕いたコーンフレーク、砕いたピーナッツやスライスしたアーモンドなどのナッツを代わりに使うこともある。
ちなみにパン粉を用いて揚げ物をする際、軽く霧吹きなどで湿らせておくと歯ごたえのいい衣になる。
シチリアでは、オリーブ油で炒めたパン粉をよくパスタ料理にふりかけ、香ばしさと食感を楽しむ。[1]
近年、北米では日本のパン粉が料理番組などで「panko」として紹介され、グルメ食材として普及しつつある。北米の「breadcrumb」は日本のパン粉よりも固くて細かく、中には味がついているものもある。
[編集] 参考文献
- ^ Simeti, Mary Taylor. Pomp and Sustenance. Ecco, Hopewell, NJ, 1989.
[編集] 関連団体
- 全国パン粉工業協同組合連合会