洲悠花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

洲悠花（しま　ゆうか、本名：渡辺順子(わたなべ・じゅんこ、渡辺は旧姓)-8月21日生まれ-　大阪府出身）は、で元宝塚歌劇団星組娘役スターで現在は主婦。公称身長160cm、出身校帝塚山学院、血液型A型。愛称はじゅんべ。

[編集] 略歴

• 1980年宝塚歌劇団入団。初舞台は『恋の冒険者たち／フェスタ・フェスタ』。同期生に安寿ミラ、こだま愛、毬谷友子、梢真奈美、花愛望都、峰丘奈知、千珠晄など。宝塚歌劇団では２年先輩にあたる愛川麻貴は、帝塚山学院の同期生。

• 1994年、宝塚大劇場公演『若き日の唄は忘れじ／ジャンプ・オリエント！』にて退団。

本来は宝塚大劇場公演『うたかたの恋／パパラギ』で結婚退団予定であったが、怪我で大劇場公演を休演した紫苑ゆうの復帰を待ち延期、次回作『若き日の唄は忘れじ／ジャンプ・オリエント！』大劇場公演で退団した。さよならショーでは紫苑とデュエットダンスを踊った。

[編集] 在団中のスター像

• 星組本公演のエトワールの座を出雲綾、美々杏里と競ったが娘役にしては珍しく低音の歌声で魅了した。
• 芝居・歌・ダンスと三拍子揃った娘役であり、日向薫がトップスターの時代から重要な役で星組を支えた。また、後任の紫苑ゆうがトップスターに就任すると、娘役トップスター白城あやかに匹敵する「別格娘役」のポジションにつき、『白夜伝説』のシルビア、『うたかたの恋』のステファニー皇太子妃など個性的な役で活躍した。また、新宝塚大劇場杮落し公演の「PARFUM DE PARIS」では、大車輪の活躍だった。
• 二期上の紫苑とは星組生え抜きの組子であったことや、奇しくも本名の姓が「渡辺」であったことなどからステージのオン・オフ両面で永年の仲良しといえる間柄であった。
• オフステージでも上品でたおやかな容姿に加え人望があり、歌劇団生徒やOGの男きょうだいから縁談を申し込まれたことがしばしばあったほどであった。

ちなみに洲の結婚相手は洲の幼馴染の一般人で、結婚後、夫と二人で紫苑、麻路さきに両名の芸名が入りの提灯(芸名部分は手書きである)を製作・寄贈、紫苑・麻路がこの提灯をもって『歌劇』誌の写真コーナーを飾った美談もある。

[編集] 主な舞台歴

• 1984年
  • 『祝いまんだら／プラス・ワン』プリンセス（新人公演）
  • 『我が愛は山の彼方に／ラブ・エキスプレス』ジェリメ（新人公演）
• 1985年
  • 『哀しみのコルドバ／ルミエール』アンフェリータ（新人公演）
  • 『西海に花散れど』小雪（新人公演）
• 1986年
  • 『レビュー交響楽』オードリー（新人公演）
• 1987年
  • 『紫子／ジュビリー・タイム』宮乃
  • 『別離の肖像』グレタ
• 1988年
  • 『炎のボレロ』ミランダ
  • 『戦争と平和』アンナ・シュレール
• 1989年
  • 『誓いの首飾り』（バウホール）マーリャ・ニコラーイヴナ
  • NY公演参加
  • 『ベルサイユのばら』（東京公演）ロザリー
  • 『シャンテ・シャンテ・シャンテ』（バウホール）
• 1990年
  • 『メイフラワー／宝塚レビュー'90』イザベラ・ランドール
  • 『アポロンの迷宮／ジーザス・ディアマンテ～夢の王の夢～』イヴェット・ルノー／エトワール
  • 『シティライト・メロディ』（バウホール）ポーラ・カレン
• 1991年
  • 『恋人たちの肖像／ナルシス・ノアール』イルマ・シュターレイ夫人
  • 『紫禁城の落日』柳場俊子
  • 『グランサッソの百合』（バウホール）ステラ・オルテペロ
• 1992年
  • 『FANTASTIC “N”』（バウホール）
  • 『白夜伝説／ワンナイト・ミラージュ』シルビア
• 1993年
  • 『うたかたの恋／パパラギ』ステファニー皇太子妃
  • 『ライト＆シャドウ』（バウホール）セシル
• 1994年
  • 『若き日の唄は忘れじ／ジャンプ・オリエント！』留伊／春の女神

表・話・編・歴 宝塚歌劇団
花組 - 月組 - 雪組 - 星組 - 宙組 - 専科
宝塚大劇場 - 宝塚バウホール - 東京宝塚劇場 - 宝塚音楽学校
劇団統括団体:阪急電鉄（阪急阪神東宝グループ）