武蔵丘車両検修場
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武蔵丘車両検修場(むさしがおかしゃりょうけんしゅうじょう)とは、西武池袋線東飯能~高麗間にある車両検修場である。埼玉県日高市台に位置する、西武鉄道最大の車両検修施設であり、2001年より西武車両が業務を行っている。
武蔵丘車両基地が併設されている。
[編集] 設備
- 敷地面積:84,750m²
- 建物面積:36,213m²
- 入出場線:2本
- 検査線:4本
- 検修棟
- 管理棟
- 油指庫
- 車体検修場
- 輪軸検修場
- 実施検査:4年に1度の重要部検査と、8年に1度の全般検査を実施している。
- 車両整備施設:車両の更新や改造工事などを施工可能な設備を有している。
[編集] 歴史
- 2000年(平成12年)6月16日 - 開設。老朽化した所沢車両工場より機能を移転して開設。
- 2000年(平成12年)12月 - 環境に優しい検修場を目指して環境マネジメント国際規格ISO 14000シリーズの「ISO 14001」を取得。
- 2001年(平成13年)3月16日 - 西武車両に業務移管。
- 2002年(平成14年)6月1日 - 「西武・電車フェスタ~検修場まつり~」を初開催、以降毎年開催。
- 2004年(平成16年)9月 - 品質マネジメントシステムの国際規格ISO 9000シリーズの「ISO 9001(2000年版)」の認証を取得。
[編集] 一般公開(西武・電車フェスタ)
2002年から毎年6月第2日曜日(2005年までは毎年5月最終もしくは6月最初の土曜日も公開されており、2006年までは毎年5月最終日曜日もしくは6月最初の日曜日に公開されていた。)に当工場が一般公開される。2002年と2003年のイベントの名称は「西武・電車フェスタ~検修場まつり~」だったが、翌2004年以降は「西武・電車フェスタ(西暦) in 武蔵丘車両検修場」となっている。毎年10月の鉄道の日前に横瀬車両基地で開催される「西武トレインフェスティバル」と並ぶ西武鉄道のイベントの1つである。
普段は、電車を横に移動させるトラバーサーをイベントステージに仕立てたり、そのピット内では西武沿線の物産展や大手・地方私鉄のグッズ販売、廃車部品の即売会などが設けられ、多くの鉄道愛好家や家族連れで賑わう恒例行事となっている。
場内で使用される機材のほとんどが検修場の屋内にあるため、雨が降っても一部の屋外イベントを除きほぼ予定通り開催する事ができる。公開時には池袋線沿線や八高線方面から東飯能経由で来場する客向けに飯能から臨時列車が数本運転されるほか、都内からの来場客のために池袋または西武新宿などから直通臨時列車も運転される。行先はいずれも「(武蔵丘)検修場」。ただし、臨時列車はすべて東飯能は通過となる。検修場では出入庫線(10両編成対応)に仮設ホームを設置し、予め指定したドアから乗降させている。
なお、このイベントのために臨時に設置される改札口では、駅の事務室で使用される精算機を使って(乗降駅は東飯能で設定される)パスネット・PASMO・Suicaを用いた来場客にも対応できる様にしている。