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横河民輔 - Wikipedia

横河民輔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

横河 民輔(よこがわ たみすけ、元治元年9月28日1864年10月28日) - 昭和20年(1945年6月25日)は、明治大正・昭和期の建築家実業家横河グループ創業者。日本の鉄骨建築の先駆者。アメリカの雑誌で鉄骨構造を知ったという。

兵庫県明石出身。医師の息子の三男として生まれ、帝国大学工科大学造家学科(現東京大学工学部建築学科)で建築学を学ぶ。 卒業論文・卒業設計では東京の下町の商家と長屋を生活改善と建物の耐震耐火性の向上策をのテーマとしている。これはその後、下町の二階建ての土蔵造りや赤煉瓦造りをどうしたら簡便に耐震化でぎるかを考え、明治24年に『地震』という本を刊行するに至る。 1890年に卒業。卒業同期には葛西万司、宗兵蔵らがいる。

すぐに日本橋に建築設計事務所を開設するが、ほどなくして1892(明治25)年三井組嘱託及び東京工業学校講師、のち28年月給200円の技師長格で三井財閥の三井元方に入社し、三井系企業の建築物の設計を行なう。翌年部下には鈴木禎次がつく。1892(明治25)年東京法学院改築 明治26年帝大同期である宗兵蔵設計の久松座(旧明治座)を監督。1893(明治26)年女子教育家として著名な棚橋絢子の次女下枝と結婚。1896(明治28)年三井総営業本店の設計開始。明治35年竣工。施工の実際の指導から材料の発注まで一人でこなす。

1903(明治36)年独立して横河工務所(現在の横河建築設計事務所)を開設。1906(明治39)年大阪支店開設。同年からは東京帝国大学工科大学建築学科鉄骨構造の講義も担当。国会議事堂建設の際には委員をつとめた。大正4年工学博士。さらに、鉄骨橋梁部門を橋梁メーカーの横河橋梁製作所、現横河ブリッジとして分離独立、その後横河化学研究所・東亜鉄工所・満州横河橋梁会社、計測・制御機器メーカーの電気計器研究所、現横河電機等を創業(最後には倭楽研究所という、琴の演奏を趣味としていた民輔が、長すぎて運ぶのに不便な琴を折りたたみ式にするための会社)。実業家としての手腕も発揮した。

もともとは建築家であるが、事業に忙しく実際の設計は長男の横河時介、中村伝治、松井貴太郎ら事務所のスタッフにまかせていたという。設計図を描かない建築家、ともいわれたが目は確かで、設計室に入りスタッフが設計している背後からのぞいて、「うん、なかなか」といったら上出来、何もいわずに立ち去ると及第、しばらく見ていて小首をかしげて立ち去ると、どこかしらおかしく、計算しなおしてみると確かにおかしかった、といった風であったという。また旧東京証券取引所設計の際には、変形の敷地にどうやってデザインを納めるかスタッフが苦慮していると、スラスラとスケッチを描き、またみかんの皮を剥いて造形案の示唆を与えたという。また工事を中断していた東京株式取引所立会所の計画変更で、荷重のかかる場所に柱が建てられなくなった際、構造担当の所員で、山口文象の日本歯科医専付属病院なども担当する田中正蔵と船舶の構造をヒントに構造法を考案。叱りもしないが誉めてもくれない、喜怒哀楽を決して表に表さない寡黙の人と称された。

三井本館建設の際には当時最新鋭の鉄骨構造を導入、また、三井家に旧来の呉服店を脱却するよう、デパートメントという経営形態を進言したともいわれる。フレデリック・テイラーのテーラーシステムを日本にいち早くに紹介した人物でもあり、こうしたエピソードは大局観の鋭さを示すものであろう。三井の益田孝、鐘紡の武藤山治が「一介の建築技師にしておくのは惜しい、実業の経営に当たらしめたら東大一流の人物となろう」と語ったといわれる。

民輔の美的感は、伊東忠太が民輔が明治25年7月20日に造家学会の通常会で行った講演に対し、「横河君の「東西美術執れか勝る」論を評し併せて意見を述ふ」という題目の反論からわかる。このとき伊東は横河の美術についての理解を逐一反論するが、その基本的な対立点は両者の美術理解の差以上に美術観がつぎのようにことなっている。

(横河)夫よりは申度事は、総て技芸なるものは世界共有同案の物で御坐り升、之は彼の国、どに申すぺき狭少なるものではありません、政治家や、軍人などが全世界の一小部分の為に一瞬時の名誉のためにする様な稀な希望を保つべきものではありません、世界上に人間の有らん限り塵却未来まで、此美術に依って楽ましめ、喜ばせん、此技芸の恩沢に依らしめんと期せぎる可からず、(中略)。

(伊東)以上諭するか如く、東西人種は索と其の風土気候を殊にするを以て、亦甚たしく其嗜好を異にせり、是故に我を以て彼を論するに由なく、又彼を以て余を論ナるを持す…彼の美術は彼の風土之を代表せり、我の美術は我の風土之を代表せり、彼は彼の風土に従て生活し、我は我の風土に従て生活せり、然らは則ほち吾人亦何を以てか其優劣を争はんや、(中略)。

伊東のどこか鬱屈とした意識とは対照的に、民輔の美術論は、美術の原理を文と武とで説明するような甚だ旧式のものであったかもしれないが、美術を国家とか名誉とかと切り離して考えようとする志向が伺え、伊東の言うように東西美術の優劣について答えていないのではなく、上述の文で「世界上に人間の有らん限り塵却未来まで、此美術によって楽ましめ、喜ばせん」とする意欲が同じであれば、古今東西美術の比較は云うに抗しない、と答えている。帝国劇場の際に争われた、その建築を「西洋様式とするか、日本の伝統様式とするか」に対し「民衆のための劇場」として、躊躇なく洋式劇場を設計した。

1911(明治44)年に、民輔は請われて、建設業協会理事長に就任。のちに会長となるが、民輔自身は今日のゼネコンの体制である設計と施工の1式請負というスタイルを否定し、この社会から消滅することを望んでいるとまで述べている。1892(明治25)年造家学会通常講演会で、清水満之助店支配人・原林之助が行った「1式請負こそわが国の建設業の進むべき道」との主張に対して、民輔は原が1式請負の利益ばかり挙げて弊害には触れていないことを挙げ、原が掲げた項目からもたらされる利益(経費の節約、煩雑でなく便利、竣工後も安全補償、工期の短縮)に一つ一つ反論を加えている程であった。しかし後の建設業協会発足にあたり、理事に誘ったのは、他でもない清水組大番頭である原林之助らであった。

明治40年に入所してきた笠原敏郎には「この仕事は向こうから注文をうけたからでなく、こちらから、こういうものを建てなさい、これだけの収益がありますとすすめるのだから、もっときりつめて経営上採算の取れる有利なプランでなければいけない。建築家は積極的に働きかけて自ら進路を開拓せねばならない。」という意味のことをさとした。

関係した多くの学会や協会に気前良く私財を投じた。発明家で独学の建築家伊藤為吉に発明の資金援助を、鉄骨構造に造詣が深い構造エンジニアとして、身体が不自由になっていた建築史家石井敬吉を明治40年入所させるほか、瀬戸文吾や宍戸清輝、また所員であった竹田米吉や甥の一郎(後横河電気社長)らの学費を援助していた。

横河事務所の主な作品は、(先代の)三井本館帝国劇場、三信ビルディング、第一生命保険相互会社(明治39年)有楽座(明治41年。ピカデリー劇場のところにあった)帝国劇場(明治44年。大熊善邦や葛野壮一郎らが基本設計)三井2号および3号館(大正8年から9年)三越呉服店(大正3年。三越日本橋本店)東京銀行集会所(大正5年)猿江小学校(大正11年)千代田生命本店(大正13年)交詢社(昭和4年。日本工業倶楽部)等多数に及ぶ。

1925年から1927年までは、社団法人日本建築学会会長も務めた。昭和18年3人に工務所を譲り引退。1964年に行われた第1回日本建築祭で日本建築界先覚者遺徳顕彰5氏のうちの1人に選ばれている。

中国古陶磁器の収集でも知られ、後にそれらを国立博物館に寄贈した(「横河コレクション」として著名)。

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