梶龍雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
梶 龍雄(かじ たつお 1928年-1990年8月)は、日本の推理作家・小説家。本名は、可児秀夫。
1928年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒業後、小学館に勤める。1952年に雑誌『宝石』に「白い路」を発表し作家活動のスタートとなる。小学館退社後、児童小説や後に多数執筆する推理小説の翻訳などに参加し、このころからミステリー・推理小説などに関わりをもった。
1977年、真相究明によるサスペンスをとりいれながらも主人公の恋をドラマチックに描いた推理小説「透明な季節」で第23回江戸川乱歩賞を受賞。自作小説で賞を勝ち取ったのはこれが最初である。
その後の活動としては、『透明な季節』と同じ部類に入る旧制高校を舞台にした本格派推理小説をシリーズとして多数を執筆したほか、トラベル・ミステリーのような推理小説なども執筆した。
食道癌のため死去。享年61。
[編集] 著作
- 透明な季節 - 江戸川乱歩賞受賞
- 海を見ないで陸を見よう
- ぼくの好色天使たち
[編集] 旧制高校シリーズ
- リア王密室に死す
- 若きウェルテルの怪死
- 金沢逢魔殺人事件
[編集] トラベル風ミステリー
- 淡雪の木曽路殺人行
- 草軽電鉄殺人事件
- 奥信濃鬼女伝説殺人事件
- 清里高原殺人別荘
- 浅間山麗殺人推理
- 奥秩父狐火殺人事件
- 奥鬼怒密室村の惨劇