東洋放送

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東洋放送
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各種表記
ハングル：	동양방송
漢字：	東洋放送
平仮名：（日本語読み仮名）	とうようほうそう
片仮名：（現地語読み仮名）	ドンヤンバンソン
ラテン文字転写：	{{{latin}}}
英語表記：	Tonyang Broadcasting Company (TBC)

東洋放送（とうようほうそう）はかつて大韓民国に存在したラジオ・テレビ放送局である。

1964年 5月9日に韓国の財閥・三星（サムスン）とその系列新聞社・中央日報が出資した民間放送で、当初は韓国を代表する民放として韓国文化放送と並ぶ人気があった。AMラジオは639KHz（開局時は1380KHz、後に640KHz）、FMラジオは89.1MHz（1965年 6月25日開局）、テレビジョン放送が第7チャンネル（1964年12月7日開局）で、テレビジョン放送はソウル市民から「TBC」または「七番（チルボン）」の愛称で親しまれた。韓国文化放送が、アメリカ製アニメーションを中心に放送したのに対し、東洋放送は日本製アニメーションの放送が多かったと言われる。あまり知られていないが、1960年代末に日本で放送されたアニメーション『黄金バット』『妖怪人間ベム』は東洋放送の制作であった。

しかし、全斗煥大統領のマスコミの表現の自由を制限する「言論統廃合」政策に伴い、韓国の放送メディアの統廃合がなされた1980年 11月30日で廃局され、この後韓国放送公社（KBS）に事業を引き継ぎ、第2テレビ放送、第2中波ラジオ放送、第2FMラジオ放送に継承された。尚、KBSでは公共放送でありながらも広告（コマーシャル）が認められており、東洋放送を引き継いだ3チャンネルは1983年からCMを再開している。

尚、地方系列局では韓国文化放送に遅れをとり、光州広域市の全日放送、全羅北道群山市の西海放送と大邱広域市の韓国FM放送の3局のみ。又直営で釜山広域市にもテレビ放送局（第9チャンネル）を置いていた。こちらも言論統廃合によりKBSに統合されている。

現在、韓国では、SBS系列の地方民放局として大邱広域市に「TBC」と呼ばれる大邱放送があるが、東洋放送とは無関係であり、同放送局と歴史的な繋がりも無い。