東京大学海洋研究所
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東京大学海洋研究所(とうきょうだいがくかいようけんきゅうじょ、英称:Ocean Research Institute The University of Tokyo)は、東京大学の附置研究所(全国共同利用研究所)。1962年設立。略称はORIまたは海洋研。
海洋学分野を主な研究対象とする研究所である。共同利用研究所としての機能だけでなく、大学院課程の高等教育機関でもある。
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[編集] 沿革
- 1962年4月 - 海洋研究所、東京大学に附置。
- 1963年6月 - 研究船、淡青丸竣工。
- 1967年3月 - 研究船、白鳳丸竣工。
- 1973年4月 - 大槌臨海研究センター設置。
- 1994年6月 - 海洋科学国際共同研究センター設置。
- 2000年4月 - 16部門を6部門16分野に改組。海洋環境研究センター設置。
- 2003年4月 - 大槌臨海研究センターを国際沿岸海洋研究センターに改名、改組。
- 2004年4月 - 東京大学の国立大学法人化に伴い、東京大学海洋研究所の組織、運営形態を改組。海洋環境研究センターを先端海洋システム研究センターに改組。研究船、淡青丸および白鳳丸を独立行政法人海洋研究開発機構へ移管。
[編集] 組織
[編集] 研究部門(6部門16分野)
- 海洋物理学部門 - 海洋大循環分野、海洋大気力学分野
- 海洋化学部門 - 海洋無機化学分野、生元素動態分野
- 海洋底科学部門 - 海洋底地質学分野、海洋底地球物理学分野、海洋底テクトニクス分野
- 海洋生態系動態部門 - 浮遊生物分野、微生物分野、底生生物分野
- 海洋生命科学部門 - 生理学分野、分子海洋科学分野、行動生態計測分野
- 海洋生物資源部門 - 環境動態分野、資源解析分野、資源生態分野
[編集] 附属・関連研究施設
- 国際沿岸海洋研究センター - 沿岸生態分野、沿岸保全分野、地域連携分野
- 海洋科学国際共同研究センター - 企画情報分野、研究協力分野
- 先端海洋システム研究センター - 海洋システム計測分野、海洋システム解析分野
- 共同利用研究船 淡青丸(海洋研究開発機構運航)
- 共同利用研究船 白鳳丸(海洋研究開発機構運航)
[編集] 大学院教育
東京大学大学院の教育機関として、多くの人材を育成している。現在も各研究部門および研究センターの各分野で学生の募集を行っている。以下の3研究科の専攻・コースから選択でき、いずれも修士課程および博士課程を修学することが可能である。
- 東京大学大学院
- 理学系研究科:協力講座
- 地球惑星科学専攻
- 化学専攻
- 生物科学専攻
- 農学生命科学研究科:協力講座
- 水圏生物科学専攻
- 新領域創成科学研究科:基幹講座
- 自然環境学専攻
- 海洋環境学コース
- 自然環境学専攻
- 理学系研究科:協力講座
[編集] 所在地
- 東京大学中野キャンパスにある。東京大学教育学部附属中等教育学校に隣接している。
- 2009年末までに柏キャンパスに移転する予定。
[編集] 交通アクセス
- JR新宿駅西口から京王バスを利用する場合
- バス乗り場 「17番:永福町行・佼成会聖堂前行」からバスで約10分
- バス停 「弥生町3丁目」または「東大附属前」で下車、徒歩約2分
- 東京メトロ丸ノ内線 中野新橋駅から徒歩約10分
- 京王線 幡ヶ谷駅から徒歩約20分
- 都営地下鉄大江戸線 西新宿五丁目駅から徒歩約10分