末成由美
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末成 由美(すえなり ゆみ、本名同じ、1947年3月1日 - )は、日本のお笑いタレント。吉本興業所属のベテラン女優。山口県宇部市生まれの滋賀県近江八幡市育ち。特徴は四角い顔に吊り目。
悪役もしくは敵役の際によく使用する円盤の様なカツラをかぶると「千と千尋の神隠し」の湯婆婆に非常によく似ている(この姿を見た辻本茂雄から「(電話を取って)もしもし!大変です!湯婆婆が現れました!」といじられたり内場勝則から「円盤は外に止めてください」といじられることもあった)。 カツラを脱げば善人役、中條健一のような巻上げ式トサカヘアー。島木譲二、伊賀健二と組む場合が多い。比叡山高等学校卒業。
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[編集] 芸歴
高校卒業後殺陣師の的場達雄の下に入門した後、剣劇の経験があったことから1973年の2月に新喜劇入団。生来の負けず嫌いの性格から、端役でも観客の印象に残るような演技やギャグを演じていき、喜劇女優として成長していった。 現在の新喜劇のポジションは主に悪役が多く、女社長(隣の大店、お見合い相手、ヤクザの女組長など)と店の夫婦が中心である。 「台詞が10あるとしたらその全てに自分の感情を入れる」(本人談、主旨)ことをポリシーにしている。
5歳の時から日本舞踊をたしなんでおり、芸名もあった。また、シャンソン歌手としての顔も持つ。
ジャイケルマクソンではインリン・オブ・ジョイトイと見分けのつかない美脚を披露した。両者の顔を隠してインリンの脚がどちらかを当てるゲームだったが、フットボールアワーの後藤輝基は「この脚の人とやったら結婚してもええ」と言ってしまい、正解を発表したと同時に末成に追いかけられた。
料理が非常に上手く、よく若手芸人を自宅に呼んでもてなしているようで、今一番のお気に入りはザ・プラン9の浅越ゴエであるらしい。
2007年3月3日になんばグランド花月で、スペシャルゲストとして三田村邦彦を招待し還暦記念公演を満員御礼で実行、数多くの観客から花束や祝い物を受けとるなど大成功を収めた。
[編集] ギャグ
- 「インガスンガスン」(大きな意味はないが、オールマイティに使えるギャグ。実はもともと吉田ヒロの持ちギャグだったものを拝借したもの)
- 入場時「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」
- (突っ込まれて)「これ言わなパパイヤ鈴木(藤原紀香・ちびまる子ちゃん・クレラップの女の子・加藤登紀子・上戸彩・黒柳徹子・湯婆婆・エビちゃん)に間違えられるねん」と言うパターンもある。たまに「エビちゃんに間違えられるねん」と言うと「カニちゃんやろ」と再度突っ込まれる。
- 二度目の登場「こんにち、ハァ」
- 「おだまらし~やぃ」
- 「ラッ・ハーン」(特に意味はないらしい)
- 驚いた時「クエッ」(内場勝則などが、「あのーすいません、ここら辺の酸素なくなりますんで」とツッコむ)
- 「まあ、何ということをぬかしてけつかるんでございますか?」
- 「アホちぃゃ~う?」
- 恋人を呼ぶとき「〇〇ちゅワーン(〇〇チャン)」と納豆の糸のように粘っこく甘い口調で呼ぶ。
- 自己紹介する時:
- (末成)「元ミス・ユニバースの由美でございます」
- (共演者)「ああ、元ユニットバス」
- (末成)「クエッ、いえいえ、元ミス(強調)ユニバース」
- (共演者)「ああ、失敗のミス。/顔がミス?」
- (末成)「クエッ、いえいえ、美を競うコンテストです」
- (共演者)「え…病気を競う?」
- (末成)「クエッ(共演者も)、いえいえ美しさを競うコンテストです」
- (共演者)「あ~あ~、そっちのほうですか」(鬱らしさを競うコンテストという下りもある)
- (末成)「いえいえ、もう若いころですけどねぇ」このあと、下のけったいな笑いネタが続く。
- 「フッフッヒッハッヒッフッヘッホッ」(どこからか湧き上がるような笑い声)
- 退場時ガニマタで尻を突き出して退場する。
- 歌舞伎のノリを披露する。
- 悪役として登場し、改心する場面で「ハラワタが煮えくり返りました。」と爆弾発言をし、周囲から「『心に染み渡った』の間違いじゃないですか?」とツッコまれ「そうそう、それが言いたかったんです」と誤魔化す。
[編集] 毒舌
あまりにストレート。中堅俳優に対して使う。
- (中條に対して)「それ以上抜け毛増えたらそんな頭出来へんようなるで」
- (島木のパチパチパンチに対して)「年々迫力なくなっていくがな、引っこんどき」