木村毅

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木村 毅（きむら き、1894年2月12日 - 1979年9月18日）は、作家、評論家、明治文化史の研究家。

岡山県勝田郡勝間田村（現牧之原市）に生まれる。1917年に早稲田大学英文科を卒業。

隆文館、春秋社の編集者をしながら評論、翻訳をおこなう。また明治文化研究会同人、円本の企画にも参加した。小説、実録、評論のほか、明治文化・文学を研究し多数の著作を残す一方、日本フェビアン協会、労農党に参加。社会運動にも挺身した。1978年に菊池寛賞受賞。 あまりの著書の多さと雑駁さに、未だ全集等はなく、伝記も書かれていない。著書に『小説研究十六講』など。

[編集] 著書

• ルツソウよりトルストイまで 春秋社,1992
• 新文芸講話 春秋社,1922
• 近代文学に現れたる神愛・自然愛・人間愛 春秋社,1924
• 小説の創作と鑑賞 新詩壇社,1924
• 小説研究十六講 新潮社,1925
• 兎と妓生と 新詩壇社,1925
• 世界文学の輪郭 新潮社,1925
• 農民の文学 農村問題叢書刊行会,1926
• 文芸六講 春陽堂,1926
• 文芸東西南北 新潮社,1926
• 島原美少年録 東京朝日新聞社,1927
• 明治文学展望 改造社,1928
• 社会科学の話 誠文堂, 1930
• 巴里情痴伝 千倉書房,1931
• ラグーザお玉 千倉書房,1931
• 星旗楼秘聞 春陽堂, 1931
• S.O.Sのアメリカ 千倉書房,1932
• 初学者の為の社会科学概論 文化書房,1932
• 現代ジャアナリズム研究 公人書房,1933
• 現代小説の創作と鑑賞 橘書店,1933
• 西園寺公望 書物展望社,1933
• 世界の女性を語る 千倉書房,1933
• 大衆文学十六講 橘書店, 1933
• 西郷南洲 千倉書房,1934
• 福沢先生 南光社,1934
• 明治文学を語る 楽浪書院,1934
• 英文學の社會的背景 新英米文学社, 1934
• 植民地文學に就いて 特にカナダの女流詩人パゥリン・ジョンソンを紹介す 英語英文學刊行會, 1934
• 青灯随筆 双雅房, 1935
• 頼山陽 日本外史篇 千倉書房,1935
• 旅順攻囲軍 大日本雄弁会講談社,1935
• 明治建設「エル・ドラドおけい」の物語 改造社, 1935
• 砂浜散策 信正社,1936
• 旅と読書と 双雅房,1936
• 樗牛・鴎外・漱石 明治の肖像画 千倉書房,1936
• 国際スパイ実話 大日本雄弁会講談社,1937
• 上海通信 改造社, 1937
• 乃木将軍 千倉書房, 1937
• 西園寺公望伝 伝記刊行会, 1937
• ゴールド・ラッシュ かりふおるにや繁昌記 河出書房, 1937
• 戦火 大日本雄弁会講談社,1938
• 廓の人気男 八紘社,1939
• スパイは躍る 八紘社,1939
• 花嫁隠密 八紘社, 1939
• 大山・児玉・乃木 大日本雄弁会講談社,1939
• 大陸建設の人々 大隣社,1939
• 南京豆の袋 第一出版社,1939
• 皇軍百万 興亜文化協会,1940
• 支那紀行 第一書房,1940
• 都々逸坊扇歌 どゞいつぶし元祖 高山書院, 1941
• 明けゆく村々 長隆舎書店,1914
• 君が代初吹奏 皇国発展篇 博文館,1941
• 胡沙吹く嵐 新東亜建設篇 博文館, 1941
• 南海游侠伝 拓南社,1941
• 黒髪武士道 春陽堂文庫 1942
• 荒城の月 春陽堂書店,1942
• マニラ紀行南の真珠 全国書房,1942
• 明治天皇と御治世下の人々 全国書房,1942
• 農人乃木 全国書房,1942
• 陸鷲海鷲 大元社, 1942
• 大山元帥 大日本雄弁会講談社, 1942
• 故山の大西郷 全国書房, 1942
• 達人南洲 潮文閣, 1942
• アギナルドの独立軍 大東亜出版,1943
• 人物と青年 潮文閣,1943
• 七洋制覇 博文館,1943
• 増産の旅 秩父書房,1943
• 鐘をつく人々 国民社,1943
• 加藤軍神 全国書房,1943
• 新英雄伝 矢貴書店,1944
• 布引丸 春陽堂,1944
• 大本営 新潮社, 1945.4
• 或る志士 中野正剛の最後 戯曲 東京講演会,1946
• 自由民権の使徒西園寺公望 東京講演会,1946
• 九州風土記 金文堂,1947
• 講演世界文学史 読書展望社,1947
• 小説明治建設 読書展望社, 1947
• 新文章読本 旺文社, 1949
• 切支丹文学の珍種を拾うて 白鯨社, 1949
• 夕閑帖 文章倶楽部社, 1951
• ふぐ提灯 文章倶楽部社, 1952
• 白い石炭 森矗昶の人とその事業 四季社, 1953
• 文明開化 青年日本の演じた悲喜劇 至文堂, 1954(日本歴史新書)
• 心あたたまる河 緑園書房, 1955
• 大東京五百年 〔第1-2〕 毎日新聞社, 1956-57
• 青年の夢 日本青年はどんな夢をみてきたか 洋々社, 1956
• 文学修業 洋々社, 1956
• 明治天皇 至文堂, 1956 (日本歴史新書)
• 日本スポーツ文化史 洋々社, 1956
• 人物財閥史 実業之日本社, 1956
• 多羅の芽法談 法令出版公社, 1956
• 財界よもやま史話 筑土書房, 1957
• 私のすきな世界人 筑土書房, 1958
• 金曜日の朝 清和書院, 1958
• 東京 文明開化遺跡漫歩 光文社, 1958
• まわり灯籠 明治大正文化の話 井上書房, 1959
• 日米文学交流史の研究 講談社, 1960
• 密使 東都書房, 1962
• 海外に活躍した明治の女性 至文堂, 1963(日本歴史新書)
• 早稲田外史 講談社, 1964
• ネール 独立と人類愛に生きた生涯 旺文社文庫, 1965
• ドゥホボール教徒の話 講談社, 1965
• 広島大本営の明治天皇 雪華社, 1966
• 竹久夢二 明治文献, 1968
• 丸善外史 丸善, 1969
• クーデンホーフ光子伝 鹿島研究所出版会, 1971
• 愛は世界を征服する クーデンホーフ家の人びと 鹿島研究所出版会, 1971
• 五人の革命家 講談社, 1972
• 忘れられた明治史 1-5 明治文献, 1973-76
• 近代精神と文壇 至文堂, 1975.
• 新文学の霧笛 至文堂, 1975
• 比較文学新視界 松蔭女子学院大学学術研究会・松蔭女子学院短期大学学術研究会, 1975
• 愛蔵本物語 日本古書通信社, 1977
• 明治アメリカ物語 東京書籍, 1978
• 明治初期翻訳文学選解説 雄松堂書店, 1978
• 都の西北 ベースボール・マガジン社, 1978
• 私の文学回顧録 青蛙房, 1979
• 明治の春秋 講談社, 1979

[編集] 共著・編

• 世界宗教十六講 相田隆太郎 新潮社,1926
• 国民百科新語辞典 新居格 非凡閣,1934
• 東京案内記 黄土社書店, 1951
• 瀬戸内海・中国路 宝文館, 1959
• ホセ・リサールと日本 アポロン社, 1961

[編集] 翻訳

• 霊魂帯 アウグスト・ストリンドベルヒ 杜翁全集刊行会, 1921
• アミエルの日記 アンリ・フレデリク・アミエル 春秋社,1921
• 芸術とは何ぞや レフ・トルストイ 春秋社,1922
• 家庭のための物語 トルストイ 春秋社,1922
• 何処へ行く ヘンリク・シェンキェヴィッチ 春秋社,1924
• 求愛術 レオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ 平凡社, 1931
• 背教者レーニン オツセンドウスキ 改造社,1932
• バイロン アンドレ・モウロア 改造社, 1935
• 小鳥を友として ウィリアム・ヘンリー・ハドソン 改造社、1937
• ムソリーニ自叙伝 非凡閣,1937
• 紅楼の騎士 デユウマ 大隣社,1939
• マゾッホ情艶小説集 白鳳書院, 1949
• 秘密第一号 シドニイ・ホルラア ポプラ社, 1954
• 幽霊犯人 アール・デア・ビガース ポプラ社, 1955
• 魔術師ニコラ ガイ・ブースビー ポプラ社,1956
• 夜霧の怪盗 R・オースティン・フリーマン ポプラ社, 1956
• マリー・アントワネット アレクサンドル・デュマ 小山書店新社, 1957
• 地底の魔術師 ガイ・ニューエル・ブースビー ポプラ社, 1963
• さばかれた指紋 フリーマン ポプラ社,1963
• キリスト教の精神とその運命 ヘーゲル 現代思潮社, 1969
• ハンガリー狂詩曲 ホルシャニ 旺文社文庫, 1979