普天満宮
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| 普天満宮 | |
|---|---|
 拝殿 |
|
| 所在地 | 沖縄県宜野湾市普天間1-27-10 |
| 位置 | 北緯26度17分34.5秒 東経127度46分38秒 |
| 主祭神 | 熊野権現、琉球古神道神 |
| 社格等 | 琉球八社・無格社 |
| 創建 | 不詳（15世紀以前） |
| 別名 | 普天満権現 |
| 例祭 | 旧暦9月15日 |
普天満宮（ふてんまぐう）は、沖縄県宜野湾市普天間にある神社。宜野湾市で唯一の神社でもある。
現在の正式な社名は普天満宮となっている。別称は普天満権現。一般的には普天満神宮と呼称される。社名に「天満宮」とあるが、天満宮（てんまんぐう）とは無関係である。熊野権現と琉球古神道神を祀る。琉球八社の一つ。
目次 |
[編集] 由緒
創建については往昔、普天満宮の洞窟に琉球古神道を祀ったことに始まり、尚金福王から尚泰久王の頃（1450年～1460年）、熊野権現を合祀したと伝えられている。現存する古い記録には「普天満権現」碑（1590年）があり、「琉球神道記」（1605年）、「琉球国由来記」（1713年）、「琉球国旧記」（1731年）にも普天満宮関係が記載されている。その中でも「琉球神道記」には「當國大社 七處アリ、六處ハ倭ノ熊野権現ナリ一處ハ八幡大菩薩也」、また別名である普天満権現については「濫觴亦知ラス、熊野ノ飛龍ト見ユ、東ニ當リテ瀑布アリ、其水霊也・・・」と、祭神のことが記されている。
また、普天満宮は熊野那智（飛龍）に、那覇市にある末吉宮を熊野新宮に、同じく同市にある識名宮を熊野本宮に見立てて信仰されていたようである。さらに、近世沖縄における熊野三山、いわゆる権現信仰は琉球八社の内の七社はもとより、その分社、あるいは美津呂（びじゅる）、観音、霊石信仰とも習合しながら県内広域に伝播し、拝所としても数多く存在する。縁起伝承には首里桃原に女神が出現され、後に普天満の洞窟に篭もられた伝承。さらにその後洞窟より仙人が現れ「我は熊野権現なり」と御神威弥高に示された。又、中城間切り（現北中城村）安谷屋村の百姓夫婦や美里間切東恩納村の「当ノ屋（屋号）」に黄金（御神徳）を授け苦難を救ったという伝承があり、「当ノ屋」ではそのお礼参りが続いている。旧暦9月は普天満参詣と言って、かっては中山王はじめ、一般の人々が各地より参集し拝礼の誠を捧げた。
沖縄戦のあった1945年には、当時の社掌が御神体を持って本島南部の糸満へと避難した。戦争終結後は、敷地が米軍により接収されていたことにより、具志川村（現うるま市）に仮の宮を造った。その後、米軍により敷地が解放され、1949年に元の本殿へと戻った。
[編集] 祭神
熊野権現
琉球古神道神
- 日の神
- 竜宮神（ニライカナイ神）
- 普天満女神(ｸﾞｼﾞｰ神)
- 天神
- 地神
- 海神
[編集] 祭事
[編集] 境内外社
境内奥の洞穴の内部に奥宮が祀られている。10時より17時まで拝観可能（但し、正月期間中及び、神社の都合により拝観できないこともある）。拝観料は無料であり、受付時に代表者の住所、氏名を記述する必要がある。
[編集] 文化財
参道沿いに国指定天然記念物であった宜野湾並松があったが、沖縄戦などにより消失した。 1991年3月1日に普天満宮洞穴が宜野湾市指定文化財「名勝」に指定される。
[編集] 建築物
屋根瓦は沖縄独特の雰囲気を漂わせる。
[編集] 名所・旧跡
社殿裏には史跡普天満宮洞穴ある。
[編集] 年表
- 1450年代（室町時代、尚金福王から尚泰久王）：熊野権現を合祀。
- 1868年（明治1年）3月：神仏分離令。
- 1871年（明治4年）5月14日：社格制度制定。
- 1945年（昭和20年）：沖縄戦などにより消失。
- 1945年（昭和20年）12月15日：神道指令。
- 1953年（昭和28年）：奥宮再建。
- 1960年（昭和35年）：社団法人普天間宮奉賛会、設立。
- 1963年（昭和38年）：拝殿再建。
- 1968年（昭和43年）：本殿再建。
- 1968年（昭和43年）～1969年（昭和44年）：熊野三山より熊野権現を改めて勧請。
- 1973年（昭和48年）12月18日：宗教法人に登記。
- 2004年（平成16年）4月3日：拝殿と本殿の建替えのために、仮殿に遷座。
[編集] アクセス
[編集] 路線バス
普天間バス停（徒歩2～5分）
- 22番・こどもの国宮里線 （琉球バス交通）
- 23番・具志川線 （琉球バス交通）
- 25番・普天間空港線 （那覇バス）
- 27番・屋慶名（大謝名）線 （琉球バス交通・沖縄バス）
- 31番・泡瀬西線 （東陽バス）
- 52番・与勝線 （沖縄バス）
- 58番・馬天琉大泡瀬線 （東陽バス）
- 61番・前原線 （沖縄バス）
- 77番・名護東（辺野古）線 （沖縄バス）
- 80番・与那城線 （沖縄バス）
- 88番・宜野湾線 （琉球バス交通）
- 90番・知花（バイパス）線 （琉球バス交通）
- 223番・具志川おもろまち線 （琉球バス交通）
- 227番・屋慶名おもろまち線 （琉球バス交通・沖縄バス）
- 288番・宜野湾おもろまち線 （琉球バス交通）
- 290番・知花おもろまち線 （琉球バス交通）
- 参考：バスマップ沖縄
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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