日本名
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日本名(にほんめい)とは、外国人が名乗る日本風の姓名を指す。
日本統治下の朝鮮半島出身者には、多く見られた。代表的な例を見ると、
- 金→金山・金本・金田
- 朴→新井
- 張→張本
日本統治下において、創氏改名が強制されたものであるのか、自発的な意思によるものであるのかは、まだ解明されていない。ただ、第2次世界大戦中の朝鮮半島では、朝鮮風の姓名を名乗っていては「肩身が狭い」状態に置かれ、多くの朝鮮人が、心理的な圧力から日本名を名乗ったことがあるようである。
戦後も日本に残留した朝鮮人は、多くは日本名を名乗った。朝鮮名を名乗ることが、日本社会では有利に働かないからである。実際、単一民族を建前とする日本社会にあっては、見た目に外国人であると分からない東洋系外国人は、日本名を名乗ることが有利に働く面があった。また、帰化もしくは国籍を選択する際に改名を薦められる事はあったが、日本風の名前に変更する必要は無い。そして、日本教職員組合の先生の中には、在日コリアンの児童・生徒に本名宣言をさせ、それが人権の確立に繋がると主張する者もいる。
現在も、特に日本人と変わりなく見える中国人や韓国人等の東洋人は、自ら日本名を名乗っている人が多い。