強くてニューゲーム
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強くてニューゲーム(つよくて-)とは、コンピュータゲーム(主にロールプレイングゲーム)のシステムの一つ(の通称)。
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[編集] 概要
ロールプレイングゲームなどの、本来はひとたびシナリオが進展したら初めからやり直さない限り前のシナリオをやり直せないゲームにおいて、ゲームをクリアすれば、クリア時点でのセーブデータの情報(キャラクターのレベルや所持アイテムなど)を引き継いで新たに初めからゲームを遊ぶ(ニューゲームを始める)ことができるようになるシステム。初めてこのシステムが採用されたのは、『クロノ・トリガー』である(この作品内では表記に漢字が使われず、「つよくてニューゲーム」と表記された)。
このシステムを用いると、初めから強い状態で始まるため、序盤の戦闘が非常に簡単になるなどゲームバランスが崩れる恐れはあるものの、初回のプレイではボスが強いなどの理由でこなせなかったイベントが容易にクリアできるようになるなど、ゲームのシナリオをより深く味わうことができるようにもなる。(それを意識してか、『クロノ・トリガー』ではこのシステムを用いてゲームを始めた場合、いつでも最終ボスとの戦闘に臨むことができるようになっている。その場合、ボスに挑んだ時点でのシナリオの進み具合によってエンディングが変化する。)
また、所持品が引き継がれる場合は本来は入手数が限られたアイテムを複数手に入れることが出来、キャラクターを通常のプレイよりも強化させることができる場合がある。「強くてニューゲーム」を重ねてアイテム等を集めることはやり込みのひとつである。
『クロノ・トリガー』で好評であったため、その続編『クロノ・クロス』を初めとしたスクウェア(当時)製のゲーム作品に、同様あるいは類するシステムが数多く採用された。例外的にファイナルファンタジーシリーズでは長らく採用されなかったが、『ファイナルファンタジーX-2』にて初めて採用された。また、スクウェア以外のメーカーも、こぞって同様のシステム(名称は異なる)を採り入れた作品を出すようになった。
『ファイナルファンタジーXIIインターナショナル ゾディアックジョブシステム』にも同名のシステムがあるが、これはセーブデータの引き継ぎが行われない(詳細はファイナルファンタジーXIIを参照のこと)ため、別物と見なされることが多い。
[編集] 強くてニューゲーム、ないしそれに類するシステムを持つ作品
以下、50音順に記す。
[編集] スクウェア(スクウェア・エニックスを含む)の作品
- クライシス コア ファイナルファンタジーVII
- クロノ・クロス
- クロノ・トリガー
- サガ フロンティア2
- 聖剣伝説 レジェンド オブ マナ
- デュープリズム
- バハムートラグーン
- パラサイト・イヴ
- ファイナルファンタジーX-2
- ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト
- ベイグラントストーリー
[編集] その他の企業の作品
- アークザラッド3
- エースコンバットシリーズ - 04以降のシリーズ(5・ZERO・X・6)で導入された。
- バイオハザード4
- BLUE DRAGON
- MOTHER3
- ワイルドアームズ アルターコード・エフ