平田生活バス
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平田生活バス(ひらたせいかつバス)は、島根県出雲市の平田地区で運行しているコミュニティバス。運行は、最初は平田市都市公社であったが、合併により現在では出雲市都市公社に委託されている。
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[編集] 概要
1995年に平田市内の路線バス運行を行っていた一畑電鉄(現在は分社化され路線バスは一畑バスとして運行)が路線バスの撤退を申し出た。また、一畑電鉄の方針として、道路運送法第21条や第80条による運行が行われるようになっても委託運行には応じないというものがあった。このため、平田市は、平田市路線バス対策懇話会を設置し、その中で、第2種生活路線の地元負担の限界と過疎化など様々な理由から発生した市の財政負担の増大が指摘され、第2種生活路線での維持は住民のためにならないということとなった。このため、1998年10月1日より道路運送法第80条の規定を利用した平田市による平田市生活バスの運営を開始した。設定当初の路線は、一畑電鉄が撤退する第2種生活路線および廃止代替路線を基本とし、住民要望を取り入れた路線変更及び新規路線を開設した。
その後、平田市が出雲市に合併となったが、現在でも平田生活バスとして運行が行われている。
[編集] 現行路線
運賃は一律200円で1日フリー乗車券は500円(小学生以下・障害者手帳を持参の場合は半額)。
- 市内循環線
- 鰐淵線
- 猪目線
- 釜浦線
- 北浜線
- バスターミナル - 雲州平田駅 - 北本町 - 平田本陣記念館入口 - 西田小学校前 - 小津 - 十六島車庫 - 釜谷 - 釜浦車庫
- 平日ダイヤの最終・始発は十六島車庫発着、またJA北浜支店経由の便がある。
- バスターミナル - 雲州平田駅 - 北本町 - 平田本陣記念館入口 - 西田小学校前 - 小津 - 十六島車庫 - 釜谷 - 釜浦車庫
- 坂浦線
- 島村線
- 内回り平日:バスターミナル→医療センター前→駅南団地→源光寺入口→瑞穂大橋南詰(斐川町内)→海童神社→外島会館→灘分小学校→下古川→雲州平田駅→バスターミナル
- 内回り休日:バスターミナル→医療センター前→駅南団地→源光寺入口→瑞穂大橋南詰(斐川町内)→海童神社→平田新田→湖遊館→灘分小学校→下古川→雲州平田駅→バスターミナル
- 始発は外島会館を経由しない
- 外回り平日:バスターミナル→雲州平田駅→下古川→灘分小学校→外島会館→海童神社→瑞穂大橋南詰(斐川町内)→源光寺入口→駅南団地→医療センター前→バスターミナル
- 外回り休日:バスターミナル→雲州平田駅→下古川→灘分小学校→湖遊館→平田新田→海童神社→瑞穂大橋南詰(斐川町内)→源光寺入口→駅南団地→医療センター前→バスターミナル
- 鹿園寺線
- 地合線
- 一畑薬師線
[編集] 車両
- 車両は三菱ふそう・エアロミディ(乗客の多い坂浦線・地合線)や三菱ふそう・ローザで運行されているが、猪目線・一畑薬師線など乗客が少なく狭隘な路線や一部のダイヤによっては日産・キャラバンやトヨタ・ハイエースといったジャンボタクシー型の車両で運行されている。
- 特徴的なのは、一部のローザの車両において、BDF(バイオディーゼル燃料)を燃料にして運行されていることである。これは、出雲市内において家庭から回収された油を利用しているものである。2001年に平田市が回収を始めたが、合併後は出雲市や大社町などでも回収されている。なお、これにより燃料費の節減も図られている。