平塚八兵衛
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平塚八兵衛(ひらつかはちべえ、1913年9月22日 - 1979年10月30日)は警視庁に在籍した刑事。退職時の階級は警視庁警視。茨城県土浦市出身。警察功績章、警察功労章受賞。
[編集] 人物
土浦中学卒。卒業後は土浦で農業に従事していたが、ある事件で誤認逮捕され、土浦警察署での取調中に殴る蹴るの暴行を加えられる。この暴行の経験に発憤して上京、警視庁に入庁する。昭和14年（1939年）鳥居坂警察署（現・麻布警察署）に配置となる。当初は外勤（交番勤務）での検挙率が同庁でトップとなり、間もなく「花の捜査一課」へ異動となる。以後、昭和18年（1943年）から昭和50年（1975年）退職まで捜査一課一筋に在籍した。在任中に手がけた事件は殺人だけでも124件に上り、「落としの八兵衛」「ケンカ八兵衛」「オニの八兵衛」など数々の異名を持つ。
三億円事件捜査主任を最後に退職。退職後は事件のコメンテーターとしてテレビ出演などもしたが、退職から4年後に膵臓がんにより死去した。
巡査から巡査部長・警部補・警部・警視とすべて無試験で昇進。帝銀事件で警察功労章を、吉展ちゃん誘拐殺人事件で警察功績章をそれぞれ受章している。在職中に両章を受章しているのは平塚だけである。
[編集] 主な取り扱い事件
- 小平事件
- 片岡仁左衛門一家殺人事件
- 帝銀事件
- 下山事件
- BOACスチュワーデス殺人事件
- 吉展ちゃん誘拐殺人事件
- カクタホテル殺人事件
- 三億円事件
[編集] 参考文献
- 『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』（佐々木嘉信、新潮文庫、2004年）
