岩松満国
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岩松 満国（いわまつ みつくに）は、南北朝時代から室町時代初期の岩松氏の当主。
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| 時代 | 南北朝時代、室町時代初期 | |||
| 生誕 | 不明 | |||
| 死没 | 不明 | |||
| 氏族 | 清和源氏岩松氏 | |||
| 父母 | 父：岩松直国、母：上杉憲顕の娘 | |||
| 子 | 岩松満氏、岩松満純（諸説あり） | |||
[編集] 概要
上杉氏と結び岩松氏の中興に成功した岩松直国の子にあたる。伯父は岩松経家（頼円）で祖父は岩松政秀。
子の岩松満純は族兄の新田義宗の落胤とされ、後に満国の養子となったとされるが、実際は満国の実子のようである。妻は義宗の娘で、その間に産まれたのが満純とする（満国の妹と義宗の間の子が満純とする異説もある）。
[編集] 経歴
長男の岩松満氏が早世したために、次男の満純が後継者となった。
次男の満純の前半生は満国とともに、不詳の部分が多い。
応永23年（1416年）に次男の満純は上杉禅秀の乱で、岳父の上杉氏憲（禅秀）に味方し、鎌倉公方・足利持氏撃退に功績を誇った。
しかし、翌応永24年（1417年）に、持氏が足利義持の後援を受けて反撃すると、満国は持氏に呼応してわが子満純に対して宣戦布告し、これを新田庄に敗走させた。しかし、満国は隣接する佐貫庄の国人領主・舞木持広に急使を出し、わが子を追撃するように依頼した。
果たして満純は父の行為によって追い詰められ、武蔵国入間川の戦いで、舞木持広の軍勢により大敗し、捕縛された。間もなく満純は、鎌倉の竜の口で処刑された。
わが子満純を死に追い詰める要因を作った満国は表面的には中立を保つ素振りを見せて静観を装った。やがて、満純の死後、孫の岩松家純を廃嫡し、強引に出家させた。間もなく従孫の岩松持国（満国の弟の岩松満親の孫、その子・岩松満春の子）に家督を譲った。
祖父の理不尽な行為で出家させられた家純は祖父の死後、のちに足利義教の後押しで還俗した。
こうして、岩松家は家純流（礼部家）と持国流（京兆家）に分裂した。
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