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岡田英弘 - Wikipedia

岡田英弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岡田 英弘(おかだ ひでひろ、1931年 - )は日本の歴史家。学術上の専攻はもともと満洲史、モンゴル史で、この分野では世界的に評価を受ける業績を残してきたが、さらに中国史、古代日本史韓国史など幅広い分野についても精力的に研究、発言し、多くの著作を著している。東京外国語大学名誉教授東洋文庫専任研究員。

目次

[編集] 経歴


[編集] 著述の特徴

岡田は、歴史を理論として確立しているのは、ヘロドトスに始まるヨーロッパ史と、司馬遷らに始まる中国史だけであり、両者の歴史観はまったく原理を異にしていること、その他の地域の歴史は、両者いずれかの歴史観による焼き直しであることを主張した。この観点から、両者を単に融合して世界史を記述するのではなく、両者を止揚・昇華させた新たな原理による世界史を構築する必要性を説き、世界史の始まりをモンゴル帝国によるヨーロッパ文明・中国文明の接触に求めている。

そして岡田は、漢文は中国語(話されている言葉)とは無関係である、だから古語などではない。もし、古語であれば現代でも痕跡があるはずだが、それすらないと言う。例えば中国革命の指導者、孫文の右腕である載伝賢は徹底的な古典教育を受け、主要な古典を暗唱できたにも関わらず、意味が解らなかったと告白している。また、魯迅は短編小説「五しょう会(本来は「しょう」は漢字)」の中で、暗誦させられた後、「私には一字も理解できなかった」と告白している。そもそも、漢文には文法が存在しない。つまり、動詞とか名詞という区別もない。「言」という言葉でも、「言う」という動詞なのか、「発言」という名詞なのか、判別する方法がない。また、同じ動詞でも時制がないから、現代形なのか過去形なのか区別が出来ない。さらに、句読点(「、」や「。」のこと)がないから、どこまでが一文か解らない。つまり、全体の意味が解らなければ、一字一句も解らないし、発音も解らない、全くの「書き言葉としての言語」「話されている言葉(中国語)と無縁の言語体系」と結論を出している。

こうした考えに裏打ちされた岡田の歴史著作、特に中国論は特異なものとなっており、日本の歴史学界において同様の立場からの論者はほとんどいない[1]

 私は“群れる”ことができない性質なのを痛感しつつ、学者人生を過ごしてきた。学界では孤立したが、それを苦痛にも、寂しいとも思ったことがない。強がりではなく、どうも私にはそうした神経がないらしい。周囲を恨んだこともない。学界という狭い世界ではなく、メディアに広く求められ認められたことで、私はやりたい学問ができ、主張したいことを主張してこられた。(『正論』平成17年10月号)

と述べているように活動の舞台をマスメディアに求めている。特に近年の中国関係の発言は学術誌には見られない[2]

その反面、岡田の大局的な歴史観(岡田史観と呼ばれる)に同意する者も少なくなく、根強い支持を得ている。

[編集] 著書

[編集] 単著

  • 『倭国――東アジア世界の中で』(中央公論社中公新書], 1977年)
  • 『康熙帝の手紙』(中央公論社[中公新書], 1979年)
  • 『チンギス・ハーン――将に将たるの戦略』(集英社, 1986年/朝日新聞社[朝日文庫], 1994年)
  • 『世界史の誕生』(筑摩書房, 1992年/ちくま文庫, 1999年)
  • 『日本史の誕生――1300年前の外圧が日本を作った』(弓立社, 1994年)
  • 『倭国の時代』(朝日新聞社[朝日文庫], 1994年)
  • 『台湾の命運――最も親日的な隣国』(弓立社, 1996年)
  • 『現代中国と日本』(新書館, 1998年)
  • 『歴史とはなにか』(文藝春秋文春新書], 2001年)
  • 『歴史の読み方――日本史と世界史を統一する』(弓立社, 2001年)
  • 『モンゴル帝国の興亡』(筑摩書房[ちくま新書], 2001年)
  • 『中国文明の歴史』(講談社講談社現代新書], 2004年)
  • 『だれが中国をつくったか――負け惜しみの歴史観』(PHP研究所PHP新書], 2005年)

[編集] 共著

[編集] 共編著

[編集] 訳書

  • E・D・フィリップス『モンゴル史――チンギス・ハーンの後継者たち』(学生社, 1976年)
  • サガン・セチェン『蒙古源流』(刀水書房, 2004年)

[編集] その他

  • NHKスペシャル『大モンゴル』(1992年)の監修を担当。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. ^ このことは岡田も認識しているようで、『だれが中国をつくったか』(PHP新書)のあとがきで参考文献を挙げるに際し「私以外に、このような中国論を展開する人はいないために、自分自身の著書ばかりであるが、諒とせられんことを請う」と述べ自身と弟子で妻でもある宮脇の著作を紹介している。
  2. ^ 岡田の公式サイトの論文リストによると皆無である。

[編集] 外部リンク


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