小坂鉱山
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小坂鉱山(こさかこうざん)は、秋田県小坂町にあった鉱山である。
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[編集] 歴史
1816年に金、銀の鉱山として開発が始まる。1869年、盛岡(南部)藩直営から官営になり、1884年には藤田組(当時)に払い下げられた。 1901年には銀の生産高が日本一の鉱山となる。やがて製錬技術が向上すると黒鉱から採れる銅や亜鉛、鉛の生産が主体となった。労働者を集めるために、山の中にアパート、劇場、病院、鉄道等の近代的なインフラ整備が進められたのもこの頃である。 1905年には旧小坂鉱山事務所、1910年には芝居小屋の康楽館(いずれも国の重要文化財に指定)が竣工する。 第二次世界大戦直後には資源の枯渇等を理由に採掘が中断されたが、1960年代に入り新鉱脈が発見されると採掘が再開。1990年まで存続した。
[編集] 現況
精錬施設の一部がリサイクル工場として稼働しているほか、明治末期に洋風建築で造られた小坂鉱山事務所は、国の重要文化財として町が管理、公開している。