小名木川駅
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小名木川駅(おなぎがわえき)は、東京都江東区に存在していた日本貨物鉄道(JR貨物)総武本線貨物支線(通称、越中島支線)の貨物駅である。
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[編集] 所在地
東京都江東区北砂2丁目15
[編集] 取扱貨物
※廃止時点のもの。
[編集] 駅概要
総武本線越中島支線の途中駅として1929年(昭和4年)に開業し、付近を流れる小名木川との水陸の物流連絡として機能した。最盛期には5面のコンテナホーム、6本のコンテナ荷役線、4面の有蓋車用貨物ホーム、6本の貨物荷役線を有していた東京都東部の鉄道貨物輸送の拠点であった。
しかし、貨物輸送形態の変化による取り扱い量減少によって2000年(平成11年)に廃止された。
総武本線越中島支線の貨車牽引は、古くは新小岩機関区のD51形などの蒸気機関車、末期は佐倉機関区(後の千葉機関区)DD51形などが担当した。また、当駅の貨車入れ換えや越中島貨物駅への貨車牽引は京葉臨海鉄道へ委託していた時期があり、同社の機関車の姿が見られた。
かつては、貨物輸送の他都営地下鉄大江戸線12-000形を木場車庫へ搬入する際に当駅まで甲種車両輸送された。また、かつて付近に存在した汽車製造東京製作所へ続く専用線もあり、甲種車両輸送列車の始発駅となっていた時期もあった。
現在は、再開発により構内の線路・施設は撤去され、本線が2線残されているのみとなっている。
[編集] 歴史
- 1929年(昭和4年)3月20日 - 小岩駅~当駅間の開通と同時に開業。
- 1958年(昭和33年)11月10日 - 当駅~越中島貨物駅間が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。
- 2000年(平成12年)3月11日 - 貨物列車の設定が廃止。業務は隅田川駅へ移管。
- 2000年(平成12年)12月2日 - 廃止。