宮島連絡船
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宮島連絡船(みやじまれんらくせん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が運営する、広島県廿日市市の宮島口駅と同市厳島の宮島駅との間を運行する鉄道連絡船である。路線名は宮島航路。
航路の運行距離は2km程度あるが、並行する他の航路との運賃のバランスを考慮して、営業キロを1.0kmとしている。 また、青春18きっぷで乗船可能な唯一の航路である。
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[編集] 概要
JR西日本広島支社直轄の宮島船舶管理所が管轄している。
青函連絡船・宇高連絡船廃止後、JRの鉄道連絡船としては、日本唯一の存在である。鉄道連絡船と称しているが、宮島駅には接続する鉄道路線やバス路線等が存在せず、実際には厳島への観光航路、地元民の生活航路である。宮島連絡船は在来線普通列車に準ずるものと考えられているため青春18きっぷも使用可能である。
宮島航路宮島口駅は、山陽本線宮島口駅から徒歩6分の距離にある。
みやじま丸、ななうら丸、みせん丸の3隻が就航しており、現在ではすべての船を自動車搭載可能なフェリーとしている。宮島口発の便については、一部で厳島神社大鳥居沖経由便を設定するなどのサービスも行っている。
みやじま丸は当初2006年3月15日に就航予定だったが、試験航行中に松大汽船側の桟橋に衝突する事故が発生したため、2ヶ月8日遅れて2006年5月23日に就航した。これに伴い、旧みやじま丸は運航を終了した。[1]
[編集] 沿革
- 1897年(明治30年) 広島市在住の個人が経営する渡船として発足
- 1899年(明治32年) 地元有志が出資した会社に移管
- 1903年(明治36年)3月 山陽鉄道が航路を買収、鉄道連絡船となる
- 1906年(明治39年) 山陽鉄道の国有化に伴い官設鉄道・国鉄に移管
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化に伴い西日本旅客鉄道に移管
- 2006年(平成18年)5月23日 「みやじま丸」が就航
[編集] 駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
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宮島口駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:山陽本線 広島電鉄宮島線(広電宮島口駅) |
広島県 | 廿日市市 |
宮島駅 | 1.0 |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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鉄軌道(発行事業者のみ) | 広島電鉄・広島高速交通 |
バス事業者 | 広電バス・広島バス・広島交通・芸陽バス・備北交通・中国ジェイアールバス・呉市交通局・エイチ・ディー西広島(ボンバス)・広交観光(井原線のみ)・瀬戸内産交(蒲刈線のみ) |
船舶事業者 | 宮島松大汽船・JR西日本(宮島連絡船) |
導入予定事業者 | 鞆鉄道 |