完全情報ゲーム
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完全情報ゲーム(かんぜんじょうほうげーむ、game with perfect information)とは、全ての意思決定点において、これまでにとられた行動や実現した状態に関する情報が全て与えられているような展開型ゲームのことをいう。
混同されやすい概念に、情報の完備性がある。こちらは、ゲームの構造に関するプレーヤーの知識のありかたを問題にする。
[編集] 定義
完全情報ゲームとは、展開型ゲームのうち、全ての情報集合が1つのノードからなるもののことをいう。
将棋やチェスは完全情報のゲームである。一方、囚人のジレンマ等の同時手番ゲームは、一般に情報集合が複数のノードから構成されるので、完全情報ゲームとはならない。
[編集] 後退帰納法
完全情報ゲームは、ターミナルノードに近い意思決定点から順に解いていくことができる。これを後退帰納法(こうたいきのうほう、backward induction)という。後退帰納法によって導き出された戦略の組は部分ゲーム完全均衡になっている。後ろ向き帰納法ともいう。
[編集] 関連項目
ゲーム理論のトピックス | |
定義 | 協力ゲーム - 非協力ゲーム |
均衡 | ナッシュ均衡 - 部分ゲーム完全均衡 - ベイジアン・ナッシュ均衡 - 逐次均衡 - 完全均衡 - 合理化可能性 - 進化的に安定な戦略 - パレート効率性- 戦略的補完性 |
ゲームのクラス | 標準型ゲーム - 展開型ゲーム - 特性関数型ゲーム - 完全情報ゲーム - 不完全情報 - 繰り返しゲーム - ゼロ和 - 非ゼロ和 - 二人零和有限確定完全情報ゲーム |
ゲーム | 囚人のジレンマ - チキンゲーム - スタグハントゲーム |
理論 | ミニマックス法 - フォーク定理 - コアの極限定理 |
関連項目 | 数学 - 経済学 - 進化論 - 集団遺伝学 - オペレーションズリサーチ - 社会生物学- 環境社会学 |