安藤元博
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| 安藤 元博 |
|
| 基本情報 | |
|---|---|
| 国籍 |  日本 |
| 出身地 | 香川県丸亀市 |
| 生年月日 | 1939年10月26日 |
| 没年月日 | 1996年6月17日（満56歳没） |
| 身長 体重 |
177cm 73kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| 守備位置 | 投手 |
| プロ入り | 1962年 |
| 経歴 | |
|
|
| ■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 | |
安藤 元博（あんどう もとひろ、1939年10月26日 - 1996年6月17日）は、昭和中期（1960年代前半）のプロ野球選手。香川県丸亀市出身。東京六大学野球・早稲田大学野球部の歴史における、伝説的な名選手の一人。
目次 |
[編集] 来歴・人物
1957年、坂出商業3年生の時にエースとして夏の甲子園大会に出場し、ベスト8まで進出した。この時地区予選から本大会の2回戦まで65イニングス無失点という記録を残している。秋の国体では見事に全国優勝を成し遂げ、「四国に安藤あり」と注目されるようになる。1958年に早稲田大学に進学後は、コントロールとコーナーワークを武器とするアンダースローの技巧派として活躍し、4年間で35勝（歴代8位、21敗）をマークした。
早稲田大学に進んだ安藤が六大学球史にその名を留めることとなったのは、1960年秋季リーグ戦において優勝を争っていた、慶大との早慶六連戦における超人的な力投によってである。当初3回戦が行われ、早大は2勝1敗となり、慶大と同率で並んだため優勝決定戦が行われた。第1試合、続く第2試合がともに引き分けとなり、3試合目にしてようやく早大が3-1で慶大を下し、リーグ優勝を成し遂げた。11月6日から11月12日までの7日間に行われたこの6連戦のうち、安藤は最初の3回戦のうち勝利を収めた1試合目と3試合目、および優勝決定戦の全3試合の計5試合に登板し全て完投、49イニングスを投げてわずか3失点という驚異的な活躍を見せた。安藤の活躍は今なお六大学野球関連の書籍等で語り継がれている。
[編集] プロ入り後
1962年、東映フライヤーズに入団。同年にいきなり13勝8敗、防御率2.32 の好成績を残し、リーグ優勝に貢献した。同年に入団した尾崎行雄も20勝と大活躍をしたため新人王のタイトルこそ譲ったものの、日本シリーズでは2勝を挙げ、日本一の立役者となった。しかし、翌年の1963年はわずかに3勝と低迷。1964年には登板機会がなく、1965年に読売ジャイアンツに移籍するも1勝のみで、同年に引退することとなった。引退後は真柄建設に入社、1987年には横浜営業所長となった。1996年6月17日死去、享年56。
[編集] エピソード
早大野球部ではエースは背番号「11」を着けるのが伝統となっているが、その11番を最初に着けたのが安藤であった（東京六大学に背番号が導入されたのが安藤が2年時の1959年春季リーグ戦から）。
[編集] 年度別投手成績
| 年度 | 球団 | 背 番 号 |
登 板 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
勝 率 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1962年 | 東映 | 17 | 47 | 6 | 1 | 3 | 13 | 8 | .619 | 202 | 159 | 14 | 48 | 2 | 3 | 154 | 0 | 0 | 66 | 52 | 2.32 |
| 1963年 | 19 | 2 | 2 | 0 | 3 | 7 | .300 | 63 | 57 | 15 | 15 | 0 | 1 | 33 | 0 | 0 | 34 | 33 | 4.71 | ||
| 1964年 | - | ||||||||||||||||||||
| 1965年 | 巨人 | 37 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | .500 | 15 | 16 | 1 | 7 | 0 | 0 | 14 | 1 | 0 | 8 | 6 | 3.60 |
| 通算成績 | 71 | 8 | 3 | 3 | 17 | 16 | .515 | 280 | 232 | 30 | 70 | 2 | 4 | 201 | 1 | 0 | 108 | 91 | 2.93 | ||
