守備番号
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守備番号(しゅびばんごう)とは、野球において守備に就いている野手に付された番号をいう。スコアボードに守備位置を表示したり、スコアシートに記載するときに用いられる。これにより、スコアボードの表示や実況中継が簡略化されるというメリットがある。
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[編集] 番号
投手から順につけていく。投手→捕手→内野手→外野手の順に番号が振られる。内野手は基本的に反時計回り、遊撃手はベース順に三塁まで数えた後で入れ、外野手は時計回りに番号を振る。
守備における番号なので、指名打者には守備番号は付されない。
ちなみに日本のプロ野球には背番号6の遊撃手(井端弘和、宮本慎也、小坂誠、梵英心など)が多いが、これは守備番号に由来している。
一方、二塁手は「4」だけでなく「2」、三塁手は「5」だけでなく「3」も多い。
[編集] メリット
- アラビア数字は老若男女を問わず理解されやすいため、スコアボードで表示する際も、例えば「捕」や「遊」といった漢字を用いるよりも「2」や「6」といった数字を用いた方がわかりやすい。2006年時点で日本のプロ野球12球団が本拠地としている球場のうち守備番号を使用していないのは東京ドームだけであった(東京ドームも2004年までは選手名を縦書きに表示し、その上に守備番号を振っていたが、2005年からスコアボード表示が大きく変わり、選手名が横書きになり、守備位置は英略字による表示を用いていた)。しかし、2007年から東京ドームでも守備位置を英略字から守備番号に戻すことになり、日本では全ての本拠地球場で守備番号を用いて守備位置を表示することになる。
- 野球の中継において、すばやくボールが転送されるプレー、主にダブルプレーを実況する場合に、守備番号を用いると簡明かつ臨場感溢れる実況ができる。例えば、「バッター打ちました。ボールはショートの真正面、ショートがこれを捕ってセカンドへ、セカンドからファーストに送られてダブルプレーとなりました」との実況も成立するが、守備番号を用いると、「バッター打ちました! ショート真正面、6-4-3とボール渡ってダブルプレー!」と簡略化できる。
[編集] デメリット
- 内野手の番号の振り方と外野手の番号の振り方が逆なため、慣れるまではわかりづらい。
- スコアシートをつけはじめる頃は、「1」「2」「3」を一塁手・二塁手・三塁手と勘違いしやすい。
[編集] 守備番号と背番号
基本的に高校野球では、(そうしなければならないという規則はないが)レギュラーの選手が1番から9番の背番号をつけ、それぞれが守備番号と対応している。よって、高校野球でのエースは例外なく背番号1である。中学野球でも同様である。トランプの「1」に「A」のマークがつけられている事もあって、ここから「1」は“エースナンバー”とも俗称される。