大陸間弾道ミサイル
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大陸間弾道ミサイル(たいりくかんだんどうみさいる Intercontinental ballistic missile, 略称ICBM)とは有効射程距離が約6,400km以上の弾道ミサイルのこと。米ソ間ではSALT(戦略兵器制限交渉)により有効射程距離が5500km以上の弾道ミサイルと定義された。
高度1000キ ロメートル以上の最高点にまで火薬式(あるいは液体燃料式)ロケット推進で上昇し、以降は惰性と引力により目的地に落下することから、弾道(放物線)弾という名がある。通常は弾頭に核爆弾を搭載する。弾頭は最高点付近で複数の爆弾に分かれて標的地まで落下する。標的地上空で時限信管により核爆発を起こし、高熱と爆風で都市などを広範囲に破壊するミサイル兵器。
第二次戦略兵器削減条約(START2)では米露が使用するICBMでのMIRV(Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle, 複数個別誘導再突入体または多弾頭独立目標再突入ミサイル)の使用を禁止したが結局ロシア側が批准せず、その後米露間で結ばれたモスクワ条約ではMIRVを禁止していないためMIRVの搭載も可能となった。
現在ICBMを配備している国はアメリカ、ロシア、中国の3国で、この3国に並ぶ核大国であるイギリスはICBMを配備せず核戦略を潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に頼っている。またフランスは冷戦期間中に中距離弾道ミサイル(IRBM)を固定配備していたが、冷戦終了後に廃棄し、現在はイギリスと同様にSLBMのみとなっている。
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[編集] 大陸間弾道ミサイルの一覧
[編集] アメリカ合衆国
項目名 (制式番号、名称)
- アトラス (MGM-16 AtlasD/E/F)
- タイタン (MGM-25A TitanⅠ、LGM-25C Titan II)
- ミニットマン (LGM-30A/B Minuteman I、LGM-30F Minuteman II、LGM-30G Minuteman III)
- ピースキーパー (LGM-118A Peacekeeper)
[編集] ロシア連邦(ソヴィエト連邦)
項目名 (ロシア制式番号、DOD識別番号、NATOコード名)
- R-9 (SS-8、Sasin)
- R-36M/MUTTKh/M2ヴォエヴォーダ (SS-18、Satan)
- R-7 (SS-6、Sapwood)
- R-16 (SS-7、Saddler)
- RT-2 (SS-13、Savage)
- RT-21 (SS-16、Sinner)
- R-36 (SS-9、Scarp)
- UR-100N (SS-19、Stiletto)
- MR UR100 (SS-17、Spanker)
- RT-23モロデーツ (SS-24、Scalpel)
- RT-2PMトーポリ (SS-25、Sickle)
- RT-2PM2トーポリM (SS-27、Sickle)
[編集] 中国
項目名 (制式番号、DOD番号)
- 東風-31 (DF-31、CSS-9)
- 東風-5 (DF-5、CSS-4)
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