大井川鐵道cワフ0形貨車
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大井川鐵道cワフ0形貨車 | |
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ワフ2 千頭駅にて | |
編成両数 | 1 |
全長 | 5850mm |
全幅 | 1950mm |
全高 | 2600mm |
車体長 | 4950mm |
車体幅 | 1800mm |
車両重量 | 5.0t |
軌間 | 1067mm |
ブレーキ方式 | 自動空気ブレーキ |
メーカー | 日本車輌製造 |
大井川鉄道Cワフ0形貨車(おおいがわてつどうcワフ0がたかしゃ)は、大井川鐵道が所有する有蓋緩急車。
目次 |
[編集] 概要
1953年12月に4両が日本車輌製造で製造された。
車体は半鋼製で自重5.0t、荷重は4.5tである。
この貨車の一番の特徴は井川線用と大井川本線用の連結器を両方備えていることで、上下に2つの自動連結器が並んでいる[1]。これは軌間が大井川本線と同じ1067mmであるが、連結器高さが異なることから、井川線の車両が本線に乗り入れるための連結器変換アダプター(控車)として使用していたためである。日本の貨車としては極めて珍しく、急勾配区間のある井川線において下り方に連結した制御客車から上り方に連結した機関車を制御するための引き通し線を持ち、ジャンパ線の存在が写真からも見て取れる。
また、本形式はこの連結器取り付け、特に上段の並形自動連結器の緩衝器と復心装置を内蔵する必要があったことから、床の両端部が一段持ち上げられていること、それに車掌室の出入り口が片側面にしか無く、反対側は窓のみとなっていることも大きな特徴である。
貨物輸送が行われていた際には、材木等を積載したcトキ200形が本形式を介してE10形電気機関車やそれに続く本線用貨車に連結され、新金谷駅まで直通運転された。近年においても、石炭ガラ輸送列車において同様の運行形態がとられている[2]。
2007年現在でも4両全車両が在籍している。なお、ワフ2・3は本線用の連結器を取り外し、井川線で社用品輸送に用いられている。
[編集] 付記
貨車で形式が0から始まる車両は、他に例がないわけではないが、日本の鉄道においては珍しい例という[3]。
[編集] 脚注
- ^ 連結器の中心線が、日本の通常の鉄道ではレール面から880mmとなっているが、井川線の規格ではレール面から640mmとなっている。
- ^ 保育社「私鉄の車両14 大井川鉄道」に写真が掲載されている。
- ^ 保育社「私鉄の車両14 大井川鉄道」の記述による。
[編集] 参考文献
- 保育社「私鉄の車両14 大井川鉄道」
- ネコ・パブリッシング「RM LIBRARY 96 大井川鐵道井川線」