夜のピクニック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『夜のピクニック』(よるのピクニック)は、新潮社から発行された恩田陸の小説、および同小説をもとに2006年9月に公開された日本映画。
目次 |
[編集] 概要
2004年7月に新潮社から発売され、第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞した。また、2004年度『本の雑誌』が選ぶノンジャンルベスト10では1位に選ばれた。2006年9月に新潮社文庫でも発売された。『図書室の海』(2002年2月、新潮社)には、歩行祭の前日譚『ピクニックの準備』が収録されている。
2006年9月30日に映画が公開され、映画『夜のピクニック』の前日譚としてDVDドラマ『ピクニックの準備』が2006年9月15日に発売された。
著者の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルにしている。
[編集] ストーリー
全校生徒が24時間かけて80キロを歩く高校の伝統行事「歩行祭」。3年生の甲田貴子は、最後の歩行祭、1年に1度の特別なこの日に、自分の中で賭けをした。それは、クラスメイトの西脇融に声を掛けるということ。貴子は、西脇を意識していたが、一度も話をしたことが無かった。親友にも打ち明けてはいなかったが、ふたりは異母兄弟であったのだ。しかし、ふたりの不自然な様子をクラスメートは誤解して・・・。
[編集] 登場人物
- 西脇融
- テニス部。同級生の甲田貴子とは異母兄妹。
- 甲田貴子
- 同級生の西脇融とは異母兄妹。母はシングルマザー。
- 戸田忍
- 融の親友。水泳部。以前に内堀亮子と付き合っていた。
- 遊佐美和子
- 貴子の親友で和菓子屋の娘。北高男子の憧れの的。志賀くんと付き合っていた。
- 榊杏奈
- 貴子の親友で帰国子女。現在はアメリカにいる。
- 後藤梨香
- 融と貴子のクラスメイト。早稲田大学で演劇を勉強するのが目標。
- 梶谷千秋
- 融と貴子のクラスメイト。戸田忍の事が好き。
- 榊順弥
- 杏奈の弟。歩行祭に飛び入りで参加する。実は去年も来ていた。
- 高見光一郎
- 融と貴子のクラスメイトでロックをこよなく愛する。昼間は死んだように静かなので「ゾンビ」とあだ名される。
- 内堀亮子
- 戸田忍の元カノ。融の事を狙っているらしい。超打算的女と忍に言われている。
[編集] 映画
夜のピクニック | |
監督 | 長澤雅彦 |
---|---|
出演者 | 多部未華子 石田卓也 郭智博 西原亜希 貫地谷しほり 松田まどか 柄本佑 高部あい 加藤ローサ 池松壮亮 |
音楽 | MONKEY MAJIK 金築卓也 |
配給 | ムービーアイ、松竹 |
公開 | 2006年 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
[編集] スタッフ
- 主題歌:MONKEY MAJIK「フタリ」(binyl records)
- イメージソング:金築卓也「ひとりじゃないから」(tearbridge records)
- 監督:長澤雅彦
- 脚本:長澤雅彦、三澤慶子
- 音楽プロデュース:伊東宏晃(tearbridge production)
- 音楽:REMEDIOS、DAKOTA STAR
- コンセプト・デザイン:種田陽平
- プロデュース:上原英和
- 企画・プロデュース:牛山拓二、武部由実子
- 企画協力:ジャパンクリエイティブマネージメント
- 製作プロダクション:ムービーアイ・エンタテインメント
[編集] キャスト
- 甲田貴子:多部未華子
- 西脇融:石田卓也
- 戸田忍:郭智博
- 遊佐美和子:西原亜希
- 後藤梨香:貫地谷しほり
- 梶谷千秋:松田まどか
- 高見光一郎:柄本佑
- 内堀亮子:高部あい
- 榊杏奈:加藤ローサ
- 榊順弥:池松壮亮
- 矢部(野球部員):海老澤健次
- さくら(実行委員):近野成美
- 藤巻(教師):嶋田久作
- 校長:田山涼成
- 貴子の母:南果歩
[編集] CM
ナナムジカ「Ta-lila~僕を見つけて~」のCM。『夜のピクニック』にインスパイアされて作られた。 世界最短15秒シネマとして、『COUNT DOWN TV』(TBS)内で放送。全三話。
[編集] 外部リンク
[編集] 本屋大賞の変遷
本屋大賞受賞作 |
||||||||||||||
|
|
|