増毛町
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増毛町(ましけちょう)は北海道北西部、留萌支庁南部にある町。日本海の海岸美がみられる雄冬海岸と暑寒別天売焼尻国定公園の一部である暑寒別岳が美しい。歴史は古く、町内には北海道遺産に選定されたレトロな建物が立ち並ぶ。また、ボタンエビの漁獲高が日本一であり有名であるが、アマエビやたこなどの水揚げも多い。良質の水を利用して酒造も行われており、明治時代からある國稀酒造(元:丸一本間合名会社)は、日本最北にある造り酒屋として有名である。
町名の由来はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」(カモメの多いところ)から。
目次 |
[編集] 地理
留萌支庁南部、日本海側沿岸に位置。西部の日本海、東部の山地にはさまれた険しい地形。ほとんどの集落は沿岸部に集中する。
- 山: 暑寒別岳(1491m)、群別岳(1376m)、浜益岳(1258m)
- 河川: 信砂川、箸別川
- 湖沼:
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
かつては増毛支庁が置かれ、この地域の中心であった。現在は支庁は留萌市に移転している。
- 1751年 松前の商人、村山伝兵衛が出張番屋を置く。
- 江戸時代後期 ロシアの進出にそなえ、秋田藩により元陣屋が設置、北方警備の拠点となる。
- 1897年11月 増毛支庁(現留萌支庁)を設置。
- 1900年7月1日 増毛郡増毛市街9町、増毛村、別苅村(べつかり)、岩尾村、暑寒沢村(しょかんざわ)、阿分村(あふん)、舎熊村(しゃぐま)が合併、一級町村制、増毛郡増毛町
- 1914年 支庁を留萌に移転、留萌支庁に改称。
- 1921年11月5日 留萠線(現留萌本線)が増毛まで到達
[編集] 経済
商業、農業(主に果樹栽培)、漁業、工業(食品工業)があるが特にどの産業に依存すると言うこともなく縮小均衡している。
[編集] 産業
漁業が盛ん。昭和30年ごろまでは千石場所が置かれニシン漁で栄えたが、資源枯渇により漁獲量が激減。戦後は近海漁業、水産加工が中心となった。
[編集] 郵便局
- 増毛郵便局
- 舎熊郵便局
- 雄冬郵便局
[編集] 地域
[編集] 教育
- 道立高等学校
- 中学校
- 増毛、増毛第二 の2校
- 小学校
- 増毛、別苅(べつかり)、舎熊(しゃぐま)、阿分(あふん)の4校
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 鉄道
[編集] バス
[編集] 道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 北海道道94号増毛稲田線
- 北海道道301号増毛港線
- 北海道道546号暑寒別公園線
[編集] 文化財
[編集] 重要文化財(国指定)
- 旧本間家住宅(旧商家丸一本間家)
[編集] 町指定文化財(建造物)
- 増毛厳島神社本殿
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 観光
- 雄冬岬
- 暑寒別岳(登山)
- 郷土芸能 雄冬神楽
- 暑寒別天売焼尻国定公園
- 総合交流促進施設「元陣屋」
- 歴史的建造物群(北海道遺産指定)
- 弁天神社
- 岩尾温泉
[編集] その他
[編集] 出身の有名人
- 三國清三- フランス料理シェフ
- 桂本和夫- 元国鉄スワローズ、メルボルンオリンピック5位入賞
- 池田三男- メルボルンオリンピックレスリング金メダル
- 琴若央雄- 元小結
- 遠田誠治- 元中日ドラゴンズ
- 本間一夫- 日本点字図書館創設者
- 本間貞雄- 元札幌信用金庫理事長
- 本間欧彦- 貞雄の孫、フジテレビプロデューサー
- 石崎喜太郎- 元道漁連会長、現町長石崎大輔の父
- 小笠原賢二- 文芸評論家
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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