吾左衛門寿し
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吾左衛門寿し(ござえもんずし)は西日本旅客鉄道(JR西日本)米子駅で販売されている駅弁で、株式会社米吾が製造し、米吾の里が販売している。
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[編集] 歴史
- 吾左衛門寿しの由来は江戸時代にさかのぼる。鳥取藩の年貢米を回送していた廻船問屋・米屋吾左衛門[1]の妻女が、船子たちのために作っていた弁当が始まりとされる。300年を越える伝統の味である[2]
- この吾左衛門弁当をもとに改良が重ねられた結果、1978年(昭和53年)より本格的な販売が開始された。現在では年間売り上げ60万食に及ぶ人気駅弁である。
[編集] 外観・内容
- 商品ラインアップとして、「鯖(1774円)」「蟹(1659円)」「鰺(1354円)」「鯛(2572円)」「鱒(2415円)」「燻し寿司 鯖(1869円)」がある。値段は2006年12月現在。
- 形態としては棒寿司である。鳥取県産のヤマヒカリに日本海沖で獲れる肉厚の寒鯖が乗り、北海道産の極上の真昆布を厚さ・幅が均一になるように巻くことで、豊かな風味を醸し出している。鯖は日本海産の寒鯖のうち魚体600㌘前後の4年ものを使用している。
- また酢の酸味と魚の生臭さをまろやかにするため、0℃以下の凍らない温度で熟成させる「氷温熟成」を応用した独自の技術も用いている。
- 各地で行われる物産展、駅弁大会にも出品され、人気を集めている。
[編集] その他
[編集] 脚注
- ^ 米屋吾左衛門 - 鳥取藩の米買之宿(年貢米の取扱)をつとめ、享保(1716年)の頃には、廻船問屋も兼業し、数隻の千石船を所有、一回千俵から二千俵の米を廻送したほか、繰槹、鉄などの海運も行っていた
- ^ 吾左衛門の歴史
- ^ 吾左衛門応援団/寿司(押し寿司)販売・鳥取米子の米屋 吾左衛門寿し【米吾】より