司法長官
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司法長官(しほうちょうかん、Attorney General)とは政府の最高法律顧問。英米法圏に属する国々に置かれることが多い。多くの場合閣僚であり、日本における、検事総長と法務大臣、更には内閣法制局長官とを合わせたような地位である。法務大臣が別に置かれていて、閣僚でない場合は、検事総長と訳すこともある。
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[編集] イギリス
[編集] イングランドとウェールズ
イングランド及びウェールズのための女王陛下の司法長官 (Her Majesty's Attorney General for England and Wales) は内閣が(法廷弁護士 (barrister) )から選び、国王が任命する。そのほとんどが庶民院議員である。原則、内閣の交替とともに交替する。任務は、重要な法律問題について政府に助言を与えることや、要請に基づいて刑事事件や国家歳入に関連する事件で国家を代表すること、法に定められた職務を行うことである。また、法廷弁護士 (barrister) の長として総会 (general meeting) を主宰する。現職はスコットランド・オブ・アサル男爵(en:Patricia Scotland, Baroness Scotland of Asthal,女性)。日本語では新聞や英国大使館ホームページなどで「法務長官」と訳されることも多い。
[編集] アメリカ
[編集] アメリカ合衆国
- 詳細はアメリカ合衆国司法長官の項目を参照。
アメリカ合衆国司法長官はアメリカ合衆国司法省の長である。大統領が指名し、上院の承認で任命される。任務は、法律問題について大統領や行政各部の長に対して意見を述べることである。また連邦裁判所の裁判官の選任についても重大な発言力を持っており、大統領の決定に影響力を持つ。非常に重要な事件については最高裁判所に出頭しアメリカを代表して弁論することもある。Attorney Generalは各州政府にも置かれており、その地位や任務は、基本的に連邦政府のAttorney Generalと類似のものである。現職はアルバート・ゴンザレス。
なお、アメリカ合衆国司法長官が所轄する省はDepartment of Justiceである。通常Department of Justiceは法務省と訳されるが、司法長官に合わせて司法省と訳される。
[編集] アメリカ連合国
- 詳細はアメリカ連合国司法長官の項目を参照。
アメリカ連合国司法長官はアメリカ連合国司法省の長である。大統領が指名し、議会の承認によって任命される。歴代司法長官にはジュダ・ベンジャミン、トマス・ブラッグ、トマス・ワッツ、ジョージ・デイヴィスの4人が就任した。
[編集] オーストラリア
現職はフィリップ・ラドック。