古田博司
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古田 博司(ふるた ひろし、1953年 - )は日本の政治・歴史学者。筑波大学人文社会科学研究科教授。専門は政治思想・東洋政治思想史・北朝鮮政治・韓国社会論・朝鮮中世史・思想教化研究。神奈川県横浜市出身。
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[編集] 経歴
- 1976年 慶應義塾大学文学部史学科卒業
- 1979年 慶應義塾大学大学院文学研究科東洋史専攻修士課程修了
- 1980~86年 ソウル大学師範大学院国語教育科に留学。その間、延世大学・漢陽大学などで日本語講師を6年間務める
- 1988年 下関市立大学経済学部専任講師
- 1993年 筑波大学社会科学系助教授
- 1999年 『東アジアの思想風景』によりサントリー学芸賞受賞
- 2000年 筑波大学より博士(法学)の学位取得
- 2000年 筑波大学社会科学系教授
- 2000年 現代韓国朝鮮学会事務局長(-2002年)
- 2003年 第一次日韓歴史共同研究委員会委員(-2005年)
- 2004年 『東アジア・イデオロギーを超えて』により読売・吉野作造賞受賞
- 2005年 アジア調査会研究委員会委員・日本文藝家協会会員
- 2006年 産経新聞「正論新風賞」受賞
[編集] 著書
韓国滞在が長く、その体験と研究を下地にした韓国論を複数出版している。かつては朝鮮半島の歴史・文化への愛着を語る著作が多かったが、近年では韓国・北朝鮮・中国ら「特定アジア」による“反日”感情に匙を投げた形で警鐘を鳴らすものが多くなっている。また、盧武鉉政権による北朝鮮宥和政策に対して危機感を露わにしている。
[編集] 単著
- 『悲しさに笑う韓国人――日本語教師の「倭人韓国伝」』(人間の科学社, 1986年/『悲しみに笑う韓国人』筑摩書房[ちくま文庫], 1999年)
- 『ソウルという異郷で――「新版」悲しさに笑う韓国人』(人間の科学社, 1988年)
- 『ソウルの儒者たち――韓国人の精神風土』(草風館, 1988年)
- 『朝鮮民族を読み解く――北と南に共通するもの』(筑摩書房[ちくま新書], 1995年/ちくま学芸文庫, 2005年)
- 『東アジアの思想風景』(岩波書店, 1998年)
- 『ちょっとだけ考える。――思想という劇薬』(「フルタヒロシ」名義, 日本経済新聞社., 2001年)
- 『東アジア・イデオロギーを超えて』(新書館, 2003年)
- 『東アジア「反日」トライアングル』(文藝春秋[文春新書], 2005年)
- 『新しい神の国』(筑摩書房[ちくま新書], 2007年)
[編集] 共編著
- (小此木政夫・徐大粛監修/鐸木昌之・坂井隆)『資料北朝鮮研究I――政治・思想』(慶應義塾大学出版会, 1998年)
- (小倉紀蔵)『韓国学のすべて』(新書館, 2002年)
- (鄭大均)『韓国・北朝鮮の嘘を見破る――近現代史の争点30』(文藝春秋[文春新書], 2006年)
[編集] 訳書
[編集] 関連項目
- 黒田勝弘(やはり在韓経験が長きにわたり、その結果反韓になったとする)