危険な関係 (小説)
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『危険な関係』（きけんなかんけい、Les Liaisons dangereuses）は、1782年にフランスの作家コデルロス・ド・ラクロによって書かれた書簡体小説。
18世紀後半のフランス貴族社会を舞台に、貴族社会の道徳的退廃と風紀の紊乱を往復書簡という形で活写した。
目次 |
[編集] あらすじ
メルトイユ侯爵夫人は、自分を裏切った愛人が15歳の清純な少女セシルと婚約した事を聞く。愛人への復讐の為に、以前から関係のあるヴァルモン子爵にセシルを誘惑して堕落させるように依頼。だがヴァルモンは貞節と評判の高いツールヴェル法院長夫人を誘惑し堕とすことに興味を持っており、メルトイユの依頼をいったんは断る。
しかしセシルの母ヴォランジュ夫人がツールヴェル法院長夫人に、ヴァルモンの事を非難し近づいてはならないと忠告したと聞き、ヴォランジュ夫人への復讐のために、ヴァルモンはメルトイユの依頼を受ける。
メルトイユ侯爵夫人とヴァルモン子爵、二人が仕掛ける退廃に満ちた恋愛ゲームが始まる･･･。
[編集] 映画化
- 1959年にフランスで「危険な関係1960」としてジェラール・フィリップ主演で映画化された。
- 1976年にフランスでロジェ・ヴァディムがメガホンを撮り「華麗な関係」として映画化。
- 1979年に藤田敏八が日本に舞台を置き換えた同名の映画を発表。三浦洋一、宇津宮雅代で映画化。
- 1988年にはハリウッドによってグレン・クローズ、ジョン・マルコビッチ、ミシェル・ファイファー、キアヌ・リーブスの出演で映画化され、アカデミー脚色賞などを受賞している。
- 1988年イギリスとフランスの合作で「恋の掟」というタイトルでミロス・フォアマンで映画化。
- 1999年に舞台を現代のアメリカに移し登場人物も高校生中心に置き換えた「クルーエル・インテンションズ」で映画化。
- 2003年には韓国で、「スキャンダル」というタイトルで、舞台をフランスから、李氏朝鮮後期の両班社会に置き換えて、ペ・ヨンジュンの主演で映画化された。
[編集] 舞台化
- 1986年にクリストファー・ハンプトンにより戯曲化。ロンドン、ニューヨークなどで上演され、好評を得る。
- 日本では1988年に初演。1993年に再演されている。（演出、デヴィット・ルヴォー。主演、麻実れい。）
- 1997年に宝塚歌劇団雪組で「仮面のロマネスク」のタイトルでミュージカル化。
- 2005年、アダム・クーパーの演出・振付・主演でバレエ化。
[編集] テレビドラマ化
- 2003年にカトリーヌ・ドヌーヴ主演でテレビドラマが製作された。
「危険な関係」世界映像文学全集シリーズDVD発売元 http://www.ivc-tokyo.co.jp/
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