劉晋鈺
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劉晋鈺（りゅうしんぎょく、1898年 - 1950年7月17日）は福建省林森県出身の電力事業の専門家。台湾電力の会長職などを歴任した。
劉晋鈺は上海震旦大学電気系を卒業後、フランスパリ大学に進学し、1930年に帰国した。1932年に上海事変が発生すると劉晋鈺は国民党軍及び上海市民に対する電力と水道の供給に尽力した。中華民国の首都である南京市が日本軍に占領されると、劉晋鈺は昆明市に移動し資源委員会昆明発電所工程処主任、昆湖発電所所長に就任、また4,000ワットの発電施設と、2000ワット出力の防空発電所を建築した。
1940年にベトナムに赴任し中華民国経済部駐ベトナム代表を務めた。そして1943年にはアメリカ及びカナダ、イギリスの電気事業視察を行っている。
太平洋戦争終結後、劉晋鈺は資源委員会專門委員に任命され台湾の電力事業の接収に当たった。1946年に台湾電力が成立すると董事長兼総経理となり台湾における電力行政の責任者として手腕を振るった。
1950年7月、左傾化した子女を大陸に送ったスパイ容疑で逮捕され、台湾電力職員の厳恵先とともに銃殺刑に処せられた。この事件は白色テロとして台湾社会に衝撃を与えたほか、呉国楨、任顕群と蒋介石の関係を悪化させるなどの影響を与えた。
