出島 (宮城県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

出島（いずしま）は、宮城県牡鹿郡女川町に浮かぶ島。女川町中心部から見て北東にあり、本土とは最も狭い場所で300mしか離れていない。

目次 1 地理 2 気候 3 歴史 4 交通 5 生活 6 観光 7 名産品 8 関連項目 9 外部リンク

[編集] 地理

全島が南三陸金華山国定公園に指定されている。集落は、島の北部にある出島と南部の寺間のみであり、両集落の間に宮城県道217号出島線が走っている。

宮城県最大規模の貝塚群があり、その中でも「出島遺跡」が良く知られており、考古学ロマンあふれる島である。また島の周辺は好漁場であり、釣り客の来島が多い。

• 面積 - 2.68km²
• 周囲 - 14km
• 人口 - 650人

[編集] 気候

黒潮の影響を受けるため、本土に比べて温暖である。雪はほとんど降らない。

[編集] 歴史

• 縄文時代に生活が営まれた跡と推定される出島遺跡が残されている。
• 南北朝時代に創建された薬師堂がある。

[編集] 交通

女川港から11kmであり、高速船「しまなぎ」で約20分。出島～寺間間12分（シーパル女川汽船により運航。便により先に入港する港が変わる。1日4便）

本土とごく近接しているため、現在、架橋を陳情しており、島内で橋建設のための調査が行われている。

[編集] 生活

• 教育機関 - 女川町立女川第四小学校、女川町立女川第二中学校（両校は同じ校地・校舎に併置されている）
• 女川町立出島保育所
• 郵便局 - 出島簡易郵便局
• 商店 - 寺間に1軒あり。
• 食堂 - なし
• 金融機関 - なし
• 民宿 - 5軒(出島2軒、寺間3軒)
• 医療機関 - 女川町国民健康保険出島診療所
• 放送 - 全島で良好に視聴できる。
• 電気、電話 - 完備している。
  • 携帯電話 - パンフレット上、本土側尾浦の対岸に当たる出島はエリア内、寺間はエリア外になっている。
• 水道 - 本土から海底送水しているが、老朽化が問題になっている。
• し尿、ごみ - 全て本土に搬出。

[編集] 観光

• 出島遺跡
• 薬師堂
• 永清寺(金箔の仏像「大聖歓喜双身天」がある)

[編集] 名産品

• メバル
• タナゴ
• アイナメ
• ツブ貝

[編集] 関連項目

• マリンパル女川
• 江島（同じく女川町に属する有人島）

[編集] 外部リンク

• 女川町
• 女川町立女川第四小学校