内陸県
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内陸県(ないりくけん)とは、海に面していない内陸にある県である。
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[編集] 概要
内陸にある県は全部で8県あり、海に面した県より圧倒的に少ない。内陸県は、俗に「海なし県」という呼び方もある。
対照的な道県に、周りすべてを海に囲まれた北海道、沖縄県がある。
[編集] 地理
ちなみに、奈良県以外の7県はすべて隣り合っている。これは本州の中心部が太いが、関西周辺では急激に細くなっているところ(三重県あたり)があるためである。
内陸にある県は本州以外には存在しない。さらに、本州でも東北地方、北陸地方、中国地方には存在しない。なお、北海道には海がない支庁がある。海のない市町村ならば、ほぼすべての都道府県に相当量ある。
一般に内陸にある県はその山岳が特徴となっている。また、四方を海に囲まれた日本において内陸に県があることは非常に珍しいといえる。しかし、日本以外の内陸国ではさほど珍しいことでもない。天気のいい日には県内の高い山に登れば遠くに海を望むことができる。
[編集] 人間活動的観点
海がない県は交通を陸運のみに頼らざるを得ない。海運は他県や隣県に依存することになる。中でも栃木県、群馬県、埼玉県、滋賀県、岐阜県は新幹線駅が存在する。それぞれ、東北新幹線、上越新幹線、東北新幹線、東海道新幹線である。ここでは県内の新幹線駅の一覧は割愛する。
[編集] 関東地方
関東地方では、県名と県庁所在地の地名がすべて違う。関東地方で内陸にある県は全部で3県。
[編集] 中部地方
長野県は縦に長いが海に接していない山岳に囲まれた県である。中部地方で内陸にある県は全部で3県。なお、長野県と岐阜県は「日本の屋根」と呼ばれることもある。
[編集] 関西地方
他の地方と違い、滋賀県と奈良県とは隣り合っておらず、途中に最低でも京都府を経由する必要がある。京都府は縦に長く北方で舞鶴市や宮津市などで日本海に接するため海に接する。関西地方で内陸にある県は全部で2県。
- 滋賀県 - ただし日本最大の湖である琵琶湖がある。最寄りの海は日本海。(福井県 - (若狭地方が細長のため))。内陸にありながらも都が置かれたことがある(近江京、紫香楽宮)。
- 奈良県 - 最寄りの海は瀬戸内海または太平洋。(大阪府、三重県、和歌山県)。内陸にありながらも都が置かれたことがある(藤原京、平城京)。