佐伯順子
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佐伯順子（さえき じゅんこ、1961年2月14日 - ）は、日本の比較文化学者。同志社大学教授。博士（学術）（東京大学、1992年）（学位論文「近代化の中の男と女 -『色』と『愛』の比較文化史」）。東京都生まれ、関西育ちで、神戸女学院中学校、東京学芸大学附属高等学校卒。学習院大学で堀越孝一にホイジンガを学び、東大大学院では演劇研究を志して高橋康也に師事するが、修士論文『遊女の文化史』を刊行、以後は芳賀徹を師と仰ぐ。
祖母は能楽師、母はオブジェ作家の佐伯統子。能、歌舞伎のような芸能を中心として日本文学全般に詳しいが、泉鏡花や樋口一葉に関する著書を出している。
小谷野敦によると、丸谷才一の長篇小説『輝く日の宮』（講談社、2003年）のヒロインのモデルは佐伯であるという[1]。
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[編集] 略歴
- 1989年 帝塚山学院大学文学部日本文学科専任講師
- 1994年 帝塚山学院大学文学部日本文学科助教授
- 2001年 帝塚山学院大学文学部日本文学科教授
- 2002年 同志社大学文学部社会学科教授（新聞学専攻）
- 2005年 同志社大学社会学部メディア学科教授
[編集] 学内における役職
同志社大学メディア・コミュニケーション研究センター副センター長
[編集] 学外における役職
[編集] 兼職
- 大阪大学文学部・大学院文学研究科比較文学専攻非常勤講師
- チュラロンコーン大学（タイ）招聘教授（2007年8月）
[編集] 受賞歴
1998年 サントリー学芸賞、山崎賞 『「色」と「愛」の比較文化史』ならびに同作品を中心とした業績
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『遊女の文化史』（中公新書、1987年）
- 『文明開化と女性』（新典社、1991年）
- 『美少年尽くし』（平凡社、1992年）
- 『「色」と「愛」の比較文化史』（岩波書店、1998年）
- 『恋愛の起源』（日本経済新聞社、2000年）
- 『泉鏡花』（ちくま新書、2000年）
[編集] 訳書
- 『双子と分身』（ジョン・ラッシュ、平凡社、1995年）
- 『一葉語録』（岩波現代文庫、2004年）
[編集] 脚注
- ^ 小谷野敦『俺も女を泣かせてみたい』p.65（筑摩書房、2004年）
