今井敬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今井 敬(いまい たかし、1929年(昭和4年)12月23日 - )は、日本の実業家。新日本製鐵相談役名誉会長、元社長。第9代経済団体連合会会長。現在は財団法人ベターリビング、全日本交通安全協会の会長を務める。
[編集] 来歴・人物
神奈川県出身。ハリス記念鎌倉幼稚園、鎌倉第一小学校、東京都立第一中学校、78期海兵予科中退を経て、1946年9月一高入学。1952年3月東京大学法学部卒業後、富士製鉄に入社。
1998年、豊田章一郎の後任として関本忠弘を制して昭和生まれで初の経団連会長となる。兄は今井善衛元通商産業事務次官。
[編集] 略歴
- 1952年(昭和27年)3月:東京大学法学部卒業
- 1952年(昭和27年)4月:富士製鐵株式會社入社
- 1981年(昭和56年)6月:新日本製鐵株式會社取締役
- 1983年(昭和58年)6月:新日本製鐵株式會社常務取締役
- 1989年(平成元年)6月:新日本製鐵株式會社代表取締役副社長
- 1993年(平成5年)6月:新日本製鐵株式會社取締役社長
- 1995年(平成7年)5月:社団法人経済団体連合会副会長
- 1995年(平成7年)7月:日本生命保険相互会社監査役
- 1998年(平成10年)4月:新日本製鐵株式會社代表取締役会長
- 1998年(平成10年)5月:社団法人経済団体連合会会長
- 1999年(平成11年)7月:日本電信電話株式会社取締役
- 2000年(平成12年)3月:株式会社新生銀行取締役
- 2001年(平成13年)5月:産業基盤整備基金会長
- 2001年(平成13年)6月:新規事業投資株式会社取締役会長
- 2002年(平成14年)5月:社団法人日本経済団体連合会名誉会長
- 2002年(平成14年)6月:日本証券金融株式会社取締役
- 2003年(平成15年)4月:新日本製鐵株式會社取締役相談役名誉会長
- 2003年(平成15年)6月:新日本製鐵株式會社相談役名誉会長
- 2003年(平成15年)6月:株式会社ニューオータニ取締役
- 2004年(平成16年)7月:財団法人日本棋院総裁
- 2006年(平成18年)6月:社団法人日本原子力産業協会会長
- 2007年(平成19年)6月:日本テレビ放送網株式会社取締役
- 2007年(平成19年)6月:社団法人日本工業倶楽部理事長
釜石製鉄所勤務を経て、ほぼ一貫して原料購買など業務畑を歩む。財務担当の常務時代に固定費削減を訴え、高炉13基のうち5基を休止するなど徹底的な合理化を推進。社長就任時には「創業的大リストラ」として3000億円のコスト削減を打ち出し、アジア通貨危機など鉄鋼需要の激減時にも経常黒字を維持する強固な経営体質を築いた。
東大時代から囲碁を好み、日本棋院総裁を務める。都立日比谷高校の同窓会である如蘭会の会長も務めている。産業構造審議会など多くの政府関係委員を歴任し、経団連会長を務めるなど財界の大物論客。
読売新聞解説面の『時代の証言者』や日本経済新聞『私の履歴書』などで自叙伝を連載。
[編集] その他役職
- 財団法人トヨタ財団評議員
- 財団法人さわやか福祉財団理事
- 財団法人ベターリビング会長
- 財団法人日本国際フォーラム会長
- 財団法人2005年日本国際博覧会顧問
- 財団法人日中友好会館理事
- 財団法人道路経済研究所名誉会長
- 財団法人癌研究会理事
- 財団法人日中経済協会名誉顧問
- 社団法人日本証券経済倶楽部理事長
- 社団法人海外鉄道技術協力協会会長
- 財団法人山の暮らし再生機構顧問
- 災害救援ボランティア推進委員会委員
- 社団法人日韓経済協会相談役
- 財団法人計算科学振興財団会長
- 財団法人地球環境産業技術研究機構会長
- 財団法人国際花と緑の博覧会記念協会会長
- 東アジア共同体評議会顧問
- 社団法人被害者支援都民センター顧問
- 社団法人日本租税研究協会会長
- 財団法人朝日新聞文化財団理事
|
|
|
|
|
|