京阪バス寝屋川営業所
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京阪バス寝屋川営業所(けいはんバスねやがわえいぎょうしょ)とは、大阪府寝屋川市にある京阪バスの営業所である。最寄りの停留所は「寝屋川車庫」である。 交野営業所開設以降は交野営業所の支所となっており、「交野営業所寝屋川支所」あるいは単に「寝屋川支所」と呼ばれていた。門扉にある銘板は現時点では「寝屋川支所」のままである。
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[編集] 概要
主に寝屋川市と守口市を結ぶ路線と、寝屋川市駅と摂南大学を結ぶ路線を中心に運行して来たが、2000年10月1日より京阪シティバスに運行管理を委託すると同時に主要路線である11号経路寝屋川市駅~摂南大学・太間公園を始め、10号経路寝屋川市駅循環および仁和寺線や、22号経路の寝屋川市~仁和寺間の殆ど、27号経路寝屋川市駅~太間口(当時は小型車で運行)の交野営業所移管及び14号経路寝屋川市駅~大和田駅の門真営業所移管が実施され、更に貸切の運転をやめ、新車を導入しなくなるなど大幅な業務縮小となった。
しかし、2002年8月新車の導入が復活し、京阪バスにおけるノンステップバス導入を同営業所が初めて果たす(社番N-3100/N-3101号車。この車両は現在でもこの営業所に配置されている)。2003年新設のタウンくる寝屋川音羽町線を2004年に交野営業所より移管し、香里園駅西口にも進出した。
また、摂南大学臨時便も同営業所により再開している。守口市タウンくるも門真営業所より移管。現在では上記で移管された路線も寝屋川管轄に戻っている。但し守口鶴見緑地線の19号経路などは逆に寝屋川から門真の管轄となった。
その後も、徐々に業務範囲が拡大し、更に2006年には寝屋川木田・河北線、寝屋川黒原線を開設し、寝屋川東部だけでなく、大東市に近接する四條畷市にまで進出するようになった。
2007年9月29日からは茨木方面への路線が開業し、寝屋川管轄路線が初めて摂津市、高槻市、茨木市に進出した。摂津市への京阪バスの停留所設置は、1997年8月22日の吹田八尾線の廃止以来で実に10年ぶりとなり、寝屋川車の運行は初である。また、長年の悲願であった淀川新橋を越える初めての経路開設である。開業初日はW-1227とW-1228に「開(祝)通」と言う開業記念ヘッドマークを装着して運行した。
これにより同営業所が乗り入れる自治体は既に乗り入れている寝屋川・門真・守口・大阪・四条畷・吹田の各市にこれらの市を加えることから、9自治体に跨りその数は京阪バス中最も多い数になるものの、総延長は11営業所中ほぼ中間に位置する[1]。
過去には京阪急行線で天満橋より三条京阪までの路線を管轄していたが、現在は廃止されている。しかし相当以前より吹田市方面への路線(過去には吹田八尾線関連の中央環状線経由の系統は門真が担当し、上新庄経由の路線は寝屋川が管轄。現在は前者の廃止及び門真/寝屋川相互の営業所間の運行経路数の整理や利便性の向上を目的として吹田方面の便数を増発した)を有しているなど特徴的な路線も多い。
この他の特徴は、1号経路の内寝屋川市駅~京阪京橋間の路線は、京阪バスでは数少なくなった運行所要時間が片道1時間を超える路線である(約1時間17分)。同グループの最大の乗降客数を誇る京橋駅であるにも関わらず平日3往復のみの乗り入れとなっており免許維持路線となっている。
特徴は路線だけでなく、他営業所に比べて運転士が接遇に力を入れており、ヘッドセットによる車内放送を(京阪バスでは)いち早く実施し、所属する運転士の殆どが、その業務を履行しているなど、運行管理委託の良い面が目立っている。
[編集] 沿革
- 1960年(昭和35年)10月18日:守口営業所より移転開設。当時は「寝屋川営業所」であった。
- 1978年(昭和53年)4月1日:交野営業所の開設に伴い「寝屋川支所」に名称変更。
- 2000年(平成12年)10月1日:管轄路線全線を京阪シティバスに業務管理委託する。
[編集] 運行経路
矢印は片方向のみ。循環経路は右回りを基準とする。
[編集] 現在運行中の経路
[編集] 一般路線
- 1号経路 寝屋川市駅~対馬江~仁和寺~黒原~佐太二番西詰~八番~八雲~京阪守口市駅(~土居(約半数が経由)~太子橋~関目~蒲生四丁目~京阪京橋(平日3往復のみ))
- 2号経路 (寝屋川市駅←対馬江←(土曜日朝のみ))仁和寺(~大日駅(一部のみ停車))~地下鉄大日南口~松下本社前~京阪守口市駅
- 3号経路 寝屋川市駅~池田府営住宅前~摂南大学~太間口~点野団地~佐太小学校前~八雲~京阪守口市駅
- 4号経路 寝屋川市駅~池田府営住宅前~葛原~仁和寺~金田(~大日駅(一部通過))~地下鉄大日南口~松下本社前~京阪守口市駅
- 9A号経路 京阪守口市駅~豊里~上新庄駅北口~簡易裁判所前~JR吹田
- 10号経路(右回り循環) 寝屋川市駅~対馬江~仁和寺(点野団地方向に折返し系統あり)~仁和寺団地口~点野団地~太間口~摂南大学~池田府営住宅前~寝屋川市駅(途中折返しと左回り循環もあり)
- 11号経路 寝屋川市駅~池田府営住宅前~摂南大学~太間口~太間公園
- 12号経路 寝屋川市駅~池田府営住宅前~摂南大学(←太間口)~上鳥飼北~新堂~学園南町~阪急茨木南口~(※1)~JR茨木東口
- ※1 JR茨木行きは市役所南停留所経由、寝屋川市行きは駅前通り停留所経由
- 14号経路 寝屋川市駅~寝屋川車庫~高柳住宅~京阪萱島駅前~京阪大和田駅
- 15号経路 仁和寺~梶南口~京阪門真市駅~門真元町~京阪守口市駅
- 22号経路 寝屋川市駅~対馬江~仁和寺(交野と共管。但し交野管轄便は寝屋川市駅より手前の京阪香里園からの直通のみの運行)
- 27号経路 寝屋川市駅(←八坂本通/→八坂神社前)~寝屋川警察署前~緑町~石津元町~太間口
- NS経路 寝屋川市~摂南大学
[編集] コミュニティバス
詳細はタウンくるを参照
[編集] 廃止された経路
- 5号経路 京阪守口市駅~八番~佐太二番西詰
- 6号経路 京阪守口市駅~地下鉄大日~佐太二番西詰
- 7号経路 仁和寺→大久保→大庭住宅前→佐太二番→地下鉄大日(なお、現在の大日駅停留所の場所ではなく、現在の大阪モノレールの大日駅の辺りにあった。)
- 8号経路 仁和寺~大久保~地下鉄大日~京阪守口市駅
- 9号経路 京阪守口市駅~豊里~上新庄駅前(全便のJR吹田への延長によるもの)
- 12号経路 寝屋川市駅→池田府営住宅前→摂南大学→太間公園→木屋町→国道木屋→ダイエースーパー前→田井→寝屋川市役所→寝屋川市駅
- 13号経路 寝屋川市駅~池田府営住宅前~摂南大学~太間口~点野団地~仁和寺~藤田~古川橋駅
- 16号経路 寝屋川市駅/仁和寺~菅原神社前~石津~国道太間(現アル・プラザ香里園西側にあり、国道1号交差点の国道太間とは異なる)~国道木屋~光善寺~伊加賀~枚方公園口~枚方市駅(開設当初は寝屋川が担当し、一時期枚方営業所管轄となったがすぐに元に戻された)
- 17号経路 仁和寺~大久保~地下鉄大日~松葉町~京阪門真市駅
- 19号経路 京阪守口市駅~西郷通~東郷通~焼野~鶴見緑地(現在は一部経路変更の上、門真営業所管轄)
- 29号経路 京阪守口市駅~寺方小学校~南寺方東通5丁目~焼野~鶴見緑地(現在の門真営業所担当の守口南部線29号経路は、この路線を一部改変したもの。)
- 39号経路 京阪守口市駅~寺方~東郷通~焼野~鶴見緑地
[編集] 車両
かつてはほぼ日野車で揃えられていたが、バリアフリー法の関連で導入された三菱ふそうのエアロスター・ワンステップ車の導入・移籍をきっかけに2社がほぼ均等に導入されている。
中型車がメインになったが、大型車および中型長尺車も11号経路およびNS経路での需要があり比較的多い。
また、バリアフリー対応の中型車の先駆けとして導入されたものの、京阪バスではたった1台しか配備されなかった日野・レインボーRJワンステップ(W-3093)や、日産ディーゼルRMワンステップ(W-5003)が配備されている。
タウンくる用の車両については該当記事を参照。
[編集] 脚注
[編集] 他の営業所との重複区間
- 門真営業所 - 京阪守口市駅~京阪門真市駅間、古川橋駅界隈、および大和田駅界隈(大和田駅~天辻工場前間、巣本~蔀屋間)。
- 交野営業所 - 寝屋川市駅~仁和寺間、寝屋川市駅~寝屋川警察署前及び電気通信大学前間。
- 高槻営業所 - 駅前通り(茨木市)界隈。
[編集] 営業所位置座標
北緯34度45分46.5秒東経135度36分49.3秒(日本測地系)、北緯34度45分58秒東経135度36分39秒(世界測地系)
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京阪シティバス | ||||||
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京阪宇治バス(旧・京阪宇治交通及び旧・京阪宇治交サービスを含む) | ||||||
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京都バス | ||||||
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江若交通 | ||||||
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